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マイクロソフト株式会社 データセンターからデスクトップ、クラウドまでの仮想化戦略を支えるHyper-V

  2010/06/30 07:00

Windows Server 2008 R2の標準機能として仮想化プラットフォームを提供するHyper-Vは、マイクロソフトの仮想化戦略の中核となるテクノロジーだ。2009年10月リリースのHyper-V 2.0には、ご要望の多かったLive migrationが搭載され、仮想マシンに求める機能が出揃ったとの評価を頂いている。Hyper-Vや管理ツールファミリーのSystem Centerの概要など、マイクロソフトの仮想化戦略と今後リリース予定の新テクノロジーをご紹介する。

ユーザーの求めに応じて機能を大幅拡張

 現在のデータセンターは、様々な種類のサーバーやOS、アプリケーションが稼働する複雑なシステムとなっている。それらを管理・運用しながらビジネスをより加速し、生産性の高いワークスタイルを実現するために、これからのIT インフラには、サーバーの仮想化は避けて通れない。

 Windows Server 2008 R2 の主要な機能の1 つであるHyper-Vは、ハイパーバイザーベースのテクノロジーだ。マイクロソフトの先進的な仮想化テクノロジーを凝縮し、スケーラブルで、信頼性と可用性の高い、仮想化プラットフォームを提供する(図1)。

図1:大規模環境に適した仮想化基盤:Hyper-V 2.0

 「Hyper-V の最大の特徴は何か」という問いに対する、最も的確な答えは「Windows」であることだろう。仮想化のための追加のライセンスコストは不要で、プラットフォーム上のアプリケーションの互換性が非常に高い。何よりも、ハードウェア認定のパートナーが非常に多く、実際に構築ができるエンジニアの数も多いことが、最大のメリットだ。LinuxディストリビューターのNovell やRed Hatと提携し、一体的サポートを提供するなど、幅広く顧客の要望に応えている点も、支持されている要因だと考えている。

 2009年10月リリースのWindows Server 2008 R2では、Hyper-Vも含め、データセンターに向けて機能を拡張。メモリー空間等の制限を無くし、拡張性を高めるため64bit 版のみの提供とした。アプリケーションの互換性に対する懸念を解消するため、早い時期から独立ソフトウェアベンダー(ISV)と協議し、弊社の互換性検証ラボで検証を含めた準備を行った。実際のリリース時には、約1,000 の主要なアプリケーションが対応済みとした。CPU も256 コアまで対応。さらに大規模な環境やミッションクリティカルなアプリケーションでの使用も可能になった。併せて、サーバーにおける低消費電力化のサポートも実施している。

 そして、もっとも大きな拡張ポイントは、Hyper-V 1.0からHyper-V2.0へのメジャーバージョンアップだ。Windows Server 2008 R2の特徴を引き継ぎ、より大規模な環境で使用可能となり、同時実行可能な仮想マシン数も大幅に増加し、パフォーマンスも向上した。外部のコンサルタントに依頼して性能計測を行った結果、Hyper-V2.0は、Hyper-V 1.0 よりも最大47%処理速度が上昇していることが確認された。Windows Server 2008 R2 で載せた仮想マシンは、WindowsServer 2008 で載せたものより20%程度パフォーマンスが良い、という結果も出ており、仮想化プラットフォームのホストOSとしても、ゲストOS としても、Windows Server 2008 R2は仮想化に最適化されていると言えるだろう。

 また、Hyper-V 2.0では、要望の多かったLive migrationを搭載した。実行中の仮想マシンを停止することなく、ゼロダウンタイムで物理マシン間を移動させる同機能は、Hyper-V 1.0 をリリース後、ユーザーから強いご要望をいただき、Hyper-V 2.0 で実装した形だ。

 顧客からのヒアリングによると、仮想化において一番使われている機能は、バックアップとクラスタリング。上位2 機能より使用頻度は大きく下がるものの、3番目がLive migration が続いている状況だ。仮想化における主要機能は、Windows Server 2008 R2 で概ねカバーできたという認識だ。

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著者プロフィール

  • 川瀬 透()

    マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォーム ビジネス本部 Windows Server 製品部 シニアプロダクトマネージャー

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