SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

クライアント仮想化最前線(AD)

仮想化技術でシンクライアントは新たなステージへ

日立製作所のシンクライアントソリューション

2009年10月、マイクロソフトが新たなクライアントOS「Windows 7」をリリース。これまでWindows Vistaを見送っていた各企業もついにPCハードウェアのリプレースを視野に入れた対応に乗り出した。システム管理者にとっては、これまで頭痛の種だったクライアント管理に関する課題を一挙に解決するためのチャンスの到来といえるかもしれない。

クライアント端末の在り方を変革する「クライアント仮想化」

 クライアントPCをめぐる状況が、大きく変わりつつある。2009年10月、マイクロソフトから新たなクライアントOS「Windows 7」がリリース。これまで投資マインドの低下などの理由からWindows Vistaへの移行を見送ってWindows XPを長い間使い続けてきた企業も、いよいよOSのサポート切れやPCハードウェアのリプレースを視野に入れた対応を迫られつつある。

 Windows XPからWindows 7へクライアント環境を移行するためには、幾つかのハードルが待ち受けている。Windows XPがプレインストールされていた世代のPCはスペック的にWindows 7を稼働させるのは難しいため、基本的にハードウェアは置き換えることになる。また、既存の周辺機器についてもデバイスドライバを更新しなければならないだろう。

 さらに、Windows XP上で利用していたアプリケーションがWindows 7上で正常に動作するか、一つひとつ地道に検証していかなければならない。従業員がそれぞれ異なるハードウェアの上でさまざまなOSやアプリケーションを利用しているような環境では膨大な作業になることが想像に難くない。

 OSの移行に伴う負担が大きくなる理由はこういうことだ。クライアントPCを構成するハードウェア、OS、アプリケーション、プロファイル情報といった各要素がレジストリ情報とともに複雑に絡み合っているため、どれか1つに変更を加えるだけでほかの要素すべてに影響が及んでしまう。ハードウェアを変更すればOSとアプリケーションが影響を受け、OSを入れ替えればハードウェアやアプリケーションが影響を受け……といった具合だ。

 こうした課題を解決する技術として、昨今大きな期待を集めているのが「クライアント仮想化」。これはハードウェア、OS、アプリケーション、プロファイル情報を分離した上で、仮想化技術を使ってサーバやブレードPCなどに集約して一括管理するものである。

ハードウェアからプロファイルまで各レイヤーを分離することで
システム管理者の長年の課題を解決するクライアント仮想化
ハードウェアからプロファイルまで各レイヤーを分離することでシステム管理者の長年の課題を解決するクライアント仮想化

 クライアントOSはすべてサーバの仮想化環境上で動作し、ユーザーはシンクライアントやPC、ネットブックなどのクライアント端末を通じてリモート操作する。アプリケーションもサーバ上で一括管理し、必要に応じてクライアントに配信することで実行環境を提供するわけだ。こうした方法であれば、先述したようなクライアントOSのアップグレードに起因する多くの問題を解決できる。

 しかし、クライアント仮想化が注目されている理由はそれだけではない。スマートフォンやネットブックといったさまざまなモバイル端末が普及した現在、業務用クライアント端末の種類は多様化しつつある。それに伴いPCとWindows OSの組み合わせだけではなく、さまざまな種類のクライアントプラットフォーム上で同一のデスクトップ環境を利用したいと考える人が増えてきている。そして、その実現にはデスクトップ環境をサーバやブレードPC上で一括管理するクライアント仮想化の手法が極めてフィットするのである。(次ページへ続く)

 

 

次のページ
クライアント仮想化でも有効なシンクライアント

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
クライアント仮想化最前線連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2512 2010/10/19 16:01

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング