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日立製作所のシンクライアントソリューション 仮想化技術でシンクライアントは新たなステージへ

  2010/09/17 10:00

多様なニーズに応える日立のクライアント仮想化ソリューション

 一口にクライアント仮想化と言っても、その実現方法には何通りかの方法がある。例えば日立では、「SBC(Server Based Computing)」「仮想PC」「ブレードPC」という3つの方式のソリューションを提供している。

サーバサイドのクライアント仮想化では長所・短所を把握した上で実装方式を選ぶことが重要
サーバサイドのクライアント仮想化では長所・短所を把握した上で実装方式を選ぶことが重要

 

 SBC方式は、サーバ上でアプリケーションを動作させ、仮想セッションを通じて複数のクライアントで共用する方式である。具体的には、Microsoft Windows Server 2003/2008のターミナルサービスとシトリックスのアプリケーション仮想化製品「XenApp」を組み合わせたプラットフォーム上に、対応したアプリケーションを載せる。

 仮想PC方式は、サーバ仮想化と同じことをクライアントOSに対して行うものだとイメージすればいい。サーバ上で仮想化ハイパーバイザーを動作させ、その上にPC環境を模した仮想マシン、すなわち「仮想PC」を複数稼働させるという方式だ。これにシトリックスのデスクトップ仮想化製品「XenDesktop」を組み合わせることで、クライアント端末に対して複数のデスクトップ環境を提供する。

 ブレードPC方式では、PCと同じ機能を持つブレードPC上にデスクトップ環境の稼働場所を移す。ブレードPC自体はサーバルームで集中管理しておき、ユーザーはシンクライアントなどの端末からリモートアクセスし、利用する。

 これら3つの方式にはそれぞれ特徴があり、ユーザーのニーズや事情に適したものを選択できる。例えばSBC方式は、単一のアプリケーションを複数のユーザーで共用する方式なので、同じ業務を複数の要員が行うコールセンターやバンキング業務など、いわゆる「タスクワーカー」のニーズに合致しているといえるだろう。

 一方、研究・開発業務のように、個々の要員が異なる作業を行い、かつそれぞれが高いコンピューティング能力を必要とする「ナレッジワーカー」のニーズには、それぞれのPC環境が独立しているブレードPC方式が適しているだろう。実際、ある大手企業の開発部門では、早くから日立のブレードPC型クライアント仮想化を導入している。

ユーザーに応じて最適なシステムは異なる
ユーザーに応じて最適なシステムは異なる


 仮想PC方式には、サーバリソースを効率よく利用できるメリットがある半面、どれだけの数の仮想PCをサーバ上で運用するかプロビジョニングする必要がある。またSBC方式も、アプリケーションが仮想化環境上で正常に動作するか、あらかじめ検証しなくてはいけない。こうした作業には時間を要するため、まずはシンプルなブレードPC方式でクライアントの仮想化をスタートし、その後で段階的に仮想PC方式やSBC方式を導入していくようなやり方も可能だ。

 日立のソリューションは、これら3つの異なる方式を、ユーザーの各種ニーズに合わせて提供できる点にある。クライアント仮想化を謳ったソリューションを提供するベンダーの多くが単一の方式しか提供していない場合も多いため、この点は明らかな強みと言えそうだ。

 先述したように、日立では自社ですべてのハードウェアを提供している。中でもクライアント仮想化の中核を担うシンクライアントとサーバに関しては、日経ソリューションビジネス(2009年末で休刊)が実施した「第12回パートナー満足度調査」で堂々の満足度No.1を獲得している。また、日経コンピュータが実施した「第15回顧客満足度調査」ではメインフレームやPCサーバ分野で1位を獲得するなど実績という面では申し分ない。

 同社はこうしたハードウェア・プラットフォーム製品の強みに加え、豊富なSI実績、そしてシトリックス、マイクロソフトとの緊密な協業を武器に、あらゆる企業のニーズに合致したクライアント仮想化のトータルソリューションを提供している。(次ページへ続く)

 

 


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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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