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BigData時代を乗り切るストレージ

オンプレミスとクラウドのストレージ環境をシームレスに連携するIIJ GIOハイブリッドストレージソリューション


運用負荷を抑えたままデータ管理を最適化する

 また、品田氏はこのソリューションには「3つの評価ポイント」があると語る。第1のポイントは「ファイルサーバー環境をスリムに」。ユーザーの持つTier1ストレージの大幅な拡張が不要になり、運用管理が容易になる点だ。

 第2のポイントは「アクセスしないデータは安価に」。企業内で作成、発生したデータは、基本的にTier1ストレージに格納される。ただ、滅多にアクセスしないデータまで、高価でハイパフォーマンスのストレージに保存し続ける必要性は低い。そこで、そうしたデータはエンタープライズ向け品質でありながら低価格で提供しているクラウドストレージ、つまりIIJ GIOのクラウドストレージに保存する。

 第3のポイントは「ユーザビリティは従来通りに」。オンプレミスのストレージの他にクラウドのストレージが追加されるので、通常であれば利用が複雑になる。このソリューションでは、ARX が提供する機能により、ユーザーは双方のストレージを統合した1つのストレージとして扱うことができる。今まで通りにストレージが見えている一方、裏側ではアクセスしないデータが、自動的にクラウドストレージに移るように設定可能となっている。

 現在、Tier2ストレージとして提供しているIIJ GIOストレージサービス FS/Sは、プライベート接続(インターネットVPN / 閉域網)でWAN を構成し、企業内の大規模ファイルサーバー(CIFSをサポート)利用のために提供されている。

 なお、2011年6 月から新たなストレージサービス「IIJ GIOストレージサービス FV/S」が提供開始された。これは外部アプリケーションとの連携が可能なREST API型クラウドストレージサービスで、アプリケーションがAPI を介してストレージを利用できるサービスだ。IIJ GIOハイブリッドストレージソリューションとIIJ GIOストレージサービス FV/Sとの連携は、現在、計画中の段階だという。ARX用のCloud Extenderという連携ソフトウェアを使い、「インターネット接続による階層化で構わない」というユーザーへの提供を考えている。これが実現すれば、IIJ GIO ストレージサービスFV/Sと同じサービスモデルで提供されているAmazon S3をTier3ストレージとして利用する、複合的な階層化も構成できるという。

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ビッグデータ時代に有効なソリューションを目指す

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この記事の著者

久原 秀夫(クハラ ヒデオ)

フリーランス/ITライター

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