SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

IT Initiativeスペシャル

クラウドの本質をひたすら追求していく―さくらインターネット社長 田中邦裕氏インタビュー


クラウドの本質的な部分をひたすら追求していく

 さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中邦裕氏

─ ここ1、2年の間で、海外だけでなく国内でもIaaSのサービスを提供するベンダーが増えてきました。そんな中にあって、さくらのクラウドはどのような特徴や強みを打ち出されているのでしょうか。

 「柔軟性」と「拡張性」が強みだと考えています。まず柔軟性ですが、弊社はIaaSだけではなく、専用サーバーやハウジングのサービスも幅広く提供しています。従って、とにかく早くサーバー環境を調達したい場合にはIaaS、ある程度用途が見えている場合には専用サーバー、そして自社で保有しているハードウェアを利用したい場合にはハウジングといった具合に、ユーザーのあらゆるニーズに柔軟に応えることができます。

 また拡張性の面では、ユーザーがサーバー環境を欲しいと思ったときに、それを確実かつ迅速に提供できることが重要です。クラウドは、データセンターの箱から電源、サーバー、ソフトウェアに至るまで、実に多くのパーツで構成されますが、立ち上がったばかりのクラウドサービスの中には、これらを調達できずにサーバー環境の提供がストップしてしまうことも多々あります。その点、弊社はインフラからハードウェア、ソフトウェアまですべてを自前で調達していますから、そうしたことはありません。

─ サービスメニューのラインアップや価格の面でも、各ベンダーとも個性を打ち出しつつあります。さくらのクラウドに対しては、特に価格面で期待を寄せるユーザーが多いのではないでしょうか。

 他社の中には、さくらのクラウドよりもっと安い価格でサービスを提供しているところもあります。しかし本当に重要なのは、その価格メリットが将来に渡ってコンスタントに維持されること。そして同時に、サービスの品質がきちんと担保されることです。

 また、付加的なサービスや機能を充実させていく方法もありますが、マーケティング先行でユーザーニーズをそのまま機能に反映させても、その機能が本当にユーザーにとって役に立つとは限りません。例えば、IaaSを使いたいというユーザーの話をよくよく聞いてみると、専用サーバーの方が適していたというようなことは往々にしてあります。従って弊社は、クラウドにとっての本質的な部分、つまり「落ちない」「速い」「安い」「すぐ使える」「すぐ拡張できる」といった所をひたすら追求していきたいと考えています。

次のページ
クラウドをベースにしたITサービスの輸出が日本経済復興のカギを握る

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
IT Initiativeスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3842 2014/04/19 02:11

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング