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実績以上に人格重視--サイバーエージェント藤田社長が語る「やる気を引き出す組織風土の作り方」

  2014/03/10 12:00

「実績以上に人格重視」の意味

 「組織」については、平均年齢が30.3歳で、40代以上は全体の3%しかいないという特殊な環境だという。研究室のような雰囲気があり、同世代が多いため世代間コミュニケーションがストレスになることはほとんどない。また、終身雇用を打ち出しており、その安心感が社員のモチベーションにつながっている部分はあるとする。

 男女比は、69:31と男性が多いのが現状だが、理想は半々だという。「男性ばかりだと、オフィシャルな場で下ネタが続くなどモラルが下がる。半々だとモラルは高くなる」という理由からだ。女性のエンジニア採用も意識的に行っているという。

 採用については、定期的な新卒採用を創業来行ってきた。人材採用のコストが安くなるという理由もあるが、見逃していけないポイントは、新卒が入ることによる組織活性化の効果だという。「後輩を育てることは面倒臭いことと思われがちだ。だが、新卒が入ると、みんなで育てようという意識が広がり、組織が活性化する。それが毎年起こるという効果は大きい」とした。

 組織の雰囲気としては、ポジティブな社員がマジョリティになるようにしている。「人は不思議なほどまわりに影響されやすい。ポジティブな人がいるとそれだけで頑張れるようになる。一方で、ネガティブなことを伝染させたがる人がいる。伝染してネガティブがマジョリティになると対処がほとんどできなくなる。伝染する前になんらかの手を打つようにしている」。なお、100%ポジティブというのは、逆に"あやしい"組織になるので、あくまでポジティブがマジョリティであることにとどめるのがミソだという。

 人材の抜擢については、「実績以上に人格重視」だ。これは明確にメッセージとして打ち出しているという。一般的には、実績がある人を抜擢するほうが周囲の理解が得られやすく、組織がうまく回ると思いがちだ。だが、藤田氏によると、「組織はどうしてもピラミッド構造になるので、人格がおかしな人を上げると、上からすべて腐っていってしまう」のだという。たとえば、自分の成果を上げるために下を潰したりといったことが起こる。逆に、人格者が上にいると、スタープレーヤーを引き上げるし、組織全体を見て動くので、組織の活性化につながるのだという。


著者プロフィール

  • 齋藤公二(サイトウコウジ)

    インサイト合同会社 「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。

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