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第3回 Citrix XenServerを使ってみよう

  2008/08/01 11:00

 3回目の最終回は、無償で使用できるXenServer Express Editionをダウンロードし、XenServerのインストールから仮想マシンを作成するまでの手順をご紹介します。

1.XenServerのEdition

 XenServerはExpress Edition、Standard Edition、Enterprise Edition、Platinum Editionの4種類のEditionがあります。それぞれのEditionのバイナリーは同じなので、例えばExpress EditionからEnterprise Editionにアップグレードする場合でも、ライセンスキーを登録するだけでEnterprise Editionとして使用できるようになります。

 Express EditionからEnterprise Editionへのアップグレードの際に、XenServerの再インストールや仮想マシンの再作成などは一切必要ありません。以下の表はXenServerのそれぞれのEditionでサポートされる機能の一覧になります。

XenServer Express Standard Enterprise Platinum
管理モデル シングルサーバー 複数サーバー 複数サーバー 複数サーバー
同時実行VM数 4 制限なし 制限なし 制限なし
物理メモリ 4GB 制限なし 制限なし 制限なし
物理CPU 2ソケット 2ソケット 制限なし 制限なし
VLAN   Yes Yes Yes
共有ストレージと
リソースプール
    Yes Yes
QoS サポート     Yes Yes
XenMotion (Live Migration)     Yes Yes
サーバプロビジョニング       Yes
推定小売価格 無償 \153,000 \510,000 \850,000

 すべてのXenServerはXenCenterと呼ばれるWindowsベースのアプリケーションから管理されます。Express EditionではXenCenterから管理できるXenServerは1台だけになります。また、同時実行仮想マシン数が4台、メモリも4GBという制限がありますが、XenServerはATAディスクにもインストールして使用することが可能であるため、まずはExpress Editionで仮想マシンを使ってみることをお勧めします。

 同時実行仮想マシン数が4台以上になるような場合や、XenServerを追加で使用する場合などは、Standard Editionにアップグレードします。Enterprise Editionでは複数のXenServerからNFS、iSCSI(IP-SAN)、SAN(FC-SAN)のそれぞれのストレージを共有ストレージとして接続することができます。

 共有ストレージを使用することで、仮想マシンはXenMotion(ライブマイグレーション)の機能が使用できるようになるだけではなく、仮想マシン起動時にXenServerのリソース使用率に基づいて最適なXenServerから起動する自動配置の機能なども使用できます。

 Platinum EditionはXenServerの機能としてはEnterprise Editionと同じですが、仮想マシンと物理マシンに対してプロビジョニングが行える「Citrix Provisioning Server」をバンドルしています。Provisioning ServerはOS、コンフィグレーション、アプリケーションから成り立つアプリケーションワークロードをProvisioning Serverが管理するvDISKに保存します。

 すなわち、仮想マシンと物理マシンはローカルディスクを持たず、Provisioning Serverに設定されたアプリケーションワークロードに従い、ネットワークブートすることになります。例えば、日中はCitrix XenApp(旧Citrix presentation Server)を物理マシンから起動し、夜間は負荷の高いバッチ処理のワークロードに切り替えて運用することが可能です。

 また、1つのアプリケーションワークロード(vDisk)から数百の物理マシン、仮想マシンを起動できます。パッチなどをvDISKに適用すると、リブートの時点でそのイメージから起動される物理マシンと仮想マシンのすべてに同様の適用がなされることになります。

 それでは、実際にXenServer Express Editionをダウンロードしインストールしてみましょう。

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