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IBM新社長与那嶺氏、z Systemsを語る「メインフレームはレガシーではない」

  2015/02/16 08:00

メインフレームの高信頼性の上に、すべてのデータ活用をz13 1台で実現

 米国IBM z Systemsのゼネラルマネージャ ロス・マウリ氏は「デジタル・ビジネスによる革新は、1社1社だけでなく業界全体を大きく変化させます」と言う。大きな変化の1つがモバイルの登場、これが仕事の仕方を抜本的に変えつつある。そしてこのモバイルと一枚岩の関係にあるのがソーシャル。この組み合わせで人々、あるいは企業と人との交流が大きく変化し、どこにいてもビジネスが行われるようになっていると指摘する。

 モバイル、ソーシャルによる変革は、結果的にバックエンドの仕組みも変えることになる。たとえば2004年から2014年の10年間で、モバイルによる1日のトランザクションは37倍に拡大している。当然ながらそれを受け取るバックエンドシステムは、このトランザクション増加を受け止められるよう増強しなければならない。今後はさらに100倍以上モバイルのトランザクションは増えるとの予測もあり、これに耐えられるかどうかはビジネスを行う上で重要なポイントとなる。

 さらに、消費者はすぐにSNSを使って発信する。それを見たベンダーは、発信者にすぐに連絡するようになりつつある。こうなると消費者はベンダーに対しマスに向かった対応ではなく、自分個人に向かった対応を望むようになる。そのためにはモバイルから生まれる莫大なデータだけでなく、消費者に関わるさまざまなデータを分析し個人に最適化した施策を打たなければならない。その際に「あなたの会社はデータをリアルタイムに扱えるでしょうか、1週間前のデータしか見えない状況になっていませんか」とマウリ氏は問いかける。

 z Systemsであれば、この課題を解決できる。最新版となるz13は、これまでの資産をすべて継続して利用でき、その上で新たな可能性を実現できると言う。メインフレームはレガシーなイメージがあるが、z13には500あまりの新技術が搭載されており、新しいテクノロジーを搭載しつつ従来通りのメインフレームの安全性、信頼性があるのだ。なのでトラステッドな最新のクラウド環境を構築可能で「他に類を見ないものができあがりました」とマウリ氏は言う。

 今回のz13は、たんにマイクロプロセッサの性能を向上したものではない。クラウドに対応するために重要となるIO帯域を2倍に拡張し同時実効性も大きく向上。さらにメモリー容量も最大で10テラバイトまで搭載できるようにした。「この拡張はメインフレームとしては貴重です。さらなるワークロードをハンドリングでき、データ活用のすべてをz13だけで実現可能にします」とマウリ氏。基幹システムをこれで動かすのは当然で、さらに情報系を処理するためにデータウェアハウスなどにオフロードする必要はない。すべての分析はz13 1台でこなすことができるのだ。これが実現できるからこそ、デジタル・ビジネス時代に要求されるリアルタイムなデータ活用が可能となる。

 「z13は、最高のテクノロジーをビジネスに貢献させることができます」(マウリ氏)

 このz13は顧客と共に生み出したものだとも言う。今後のデジタル・ビジネス時代に求められるモバイル、アナリティクス、クラウドのためのさまざまな機能を搭載しており、より多くの活用方法があるマシンだとマウリ氏は主張する。


著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

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