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第1回 XenServer 5.0を使用したサーバの仮想化

  2008/12/16 09:00

1.2. ディザスター リカバリー機能

 サーバ仮想化の特徴の1つに、仮想マシンは物理マシンに対してハードウェアの依存性がないことが挙げられます。仮想マシンが使用する仮想のハードウェアは物理マシンと切り離されており、どの物理ハードウェアで仮想化されていても、常に同じ仮想ハードウェアが構成されます。

 つまり、A社のハードウェアの上で動いていた仮想マシンが、B社のハードウェアでも問題なく動くことを意味します。仮想マシンのディザスターリカバリーは、この物理マシンからの独立性を生かして構成されます。

 何らかの要因によりデータセンターが機能しなくなってしまった時に、遠隔地のデータセンターで業務を継続する必要が出てくる場合があります。所謂ディザスターリカバリーです。さて、仮想マシンのディザスターリカバリーを行うためには、仮想マシンの定義ファイル(VMメタデータ)と、仮想マシンが使用するディスク(仮想ディスク)を、DRサイトであるセカンダリーサイトにコピー(レプリケーション)しなければなりません。

 XenServerはレプリケーションの機能を持っていないため、通常の場合はストレージのレプリケーション機能を使用します。しかし、XenServerのVMメタデータは、ローカルディスクのXenServerの管理領域に保存されているため、ストレージのレプリケーション機能を使用しても、VMメタデータをレプリケーションすることはできません。結果として、仮想ディスクだけがセカンダリーサイトにレプリケーションされます。

 XenServer 5.0では、定期的にVMメタデータをストレージにバックアップする機能を追加しました。この機能により、セカンダリーサイトには本番で動いているVMメタデータと仮想ディスクがそのままレプリケーションされることになります。

 もし、本番サイトが有事により運用不能となった場合、セカンダリーサイトでVMメタデータをXenServerにリストアすることにより、本番サイトと同じ仮想環境を復旧できます。先に述べたように、仮想マシンはハードウェアに依存性がないため、本番サイトとセカンダリーサイトが異なるベンダーのハードウェアでも、ハードウェアの世代が異なっていても問題なくディザスターリカバリーの環境を構築できます。

XenServer-1とXenServer-2は異なるハードウェアベンダーのサーバでも構わない
また、XenServer-2は本番を引退した旧式のサーバを利用することも可能
XenServer-1とXenServer-2は異なるハードウェアベンダーのサーバでも構わない<br/>また、XenServer-2は本番を引退した旧式のサーバを利用することも可能

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連載:XenServer 5.0を使ってサーバを仮想化する
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