「システム基盤」記事一覧
システム基盤
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2018/07/31
GDPR、個人情報保護法…クラウドサービスを取り巻く国内外の法規制とリスク対応
前回、利用者である企業側とサービス提供者であるクラウドベンダー側の責任範囲を明確にするためにクラウドサービス契約で意識すべきリスクについて解説しました。他にも契約だけでなく、クラウドを取り巻く法規制リスクにも着目する必要があります。契約は契約の当事者間で定める約束ですが、法規制は契約の当事者に限らず広く適用されます。当然、法規制の中には契約に優先されるものもあり、特にエンドユーザー保護にかかわる法規制には注意が必要です。今回は、クラウドサービスを利用する上で気を付けなければならないクラウドを取...
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2018/06/26
その契約内容で本当に大丈夫ですか?導入企業が必ず注意しておきたいクラウドサービス契約上のポイント
前回、企業側とクラウドベンダー側それぞれの責任範囲、すなわち責任分界点をふまえた対応策を講じていく必要がある旨を説明しました。傾向としてはその際に説明した通りですが、一方で、クラウドサービスベンダーの責任やサービス内容そのものは、きちんと契約書及びSLA(Service Level Agreement)という形で明確にされます。つまり、企業が自社における責任範囲(主体的に検討・対応すべき範囲)を明確にするためには、契約書やSLAの内容を理解する必要があります。今回は、クラウドサービスベンダーが...
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2018/06/15
クラウド導入でも使える、要件定義のポイントを解説――利用部門から要求を引き出すには≪情報システムの基礎知識≫
デジタル社会と言われる現代では、企業が生き残るためにIT技術を活用することが必須となります。なかでも、企業の「情報システム部門」はIT活用を推進する上で、重要な役割を担うようになってきています。今回は新しい業務システムをクラウド上に構築する、あるいは既存のシステムをクラウド上に移行することを採り上げて、まずは「要件定義で注意すべきこと」について、次に「クラウド上にシステムを構築していく際の進め方・ポイント」についてお伝えします。
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2018/06/08
登場して10年、いまだに根深いフラッシュストレージに対する誤解《後編》
フラッシュストレージの信頼性を紐解くためには、そもそもフラッシュメモリーがどのような仕組みで動作しているのかを知っておく必要があります。後編では技術面における基本的な動作を解説したいと思います。前編はこちら
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2018/06/07
登場して10年、いまだに根深いフラッシュストレージに対する誤解《前編》
フラッシュストレージが世の中に登場してまもなく20年。エンタープライズでの適用は今年2018年で10年目を迎えることとなりました。キャッシュの役割を担ってきた適用当初からオールフラッシュへと発展し、すでに本格的な普及に入ったのではないかと言われています。その一方で、フラッシュストレージに対する疑念を持つ方がまだいるという現状もあります。例えば「書き込み限界」は信頼性に対するその代表的な例でしょう。本連載の目的は、技術的な要素からフラッシュストレージに対するさまざまな疑念や期待を紐解き、理解を深...
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2018/05/29
その責任はクラウドベンダー側? それとも企業側? クラウドサービスの「責任分界点」をあらためて整理してみよう
前回、クラウドサービスの利活用に際しての“不安の正体”について整理し、そのうえで、企業が正しく対策を行えばその不安については払拭できる旨を説明しました。そして、その対策の前提として、事前に踏まえておくべきであるのが「責任分界点」です。つまり、企業側とクラウドベンダー側の責任範囲を明確にし、クラウドベンダー側でフォローされない範囲を正しく理解し、そのうえで企業がセキュリティ対策等を含めた各施策を講じる必要があるということになります。今回はクラウドサービスの特徴(SaaS、PaaS、IaaS)を改...
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2018/05/25
CASBを入れて終わりにしないために――導入後のCASBの運用業務を整理する
CASBの導入検討時に課題となるのが、「CASB導入後、どういう運用業務が必要となるのか?」といった点だ。CASBに興味はあるものの、はたして自社で使いこなせるのか?という不安を感じる企業は少なくない。そこで今回はCASBの運用業務について説明する。これまで説明してきたように、CASBの導入目的は「シャドーITの可視化」と「サンクションITの保護」の2つがあり、どちらを目的とするかで、運用方法は大きく異なる。シャドーITの可視化の場合は目的が明確であるため、運用業務も定型的になりやすい。一方、...
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2018/05/23
仮想マシンとコンテナは対立するのではなく組み合わせる―VMwareが触媒となりDellとEMCが起こす化学反応
デジタル変革、IT変革、ワークフォース変革、セキュリティ変革という4つで、世の中を変革し人類の進化に貢献する。そのような目標を持つDell Technologiesファミリーの一員として、重要な役割を担っているのがVMwareだ。Dell Technologies WorldではVMwareのCEO パット・ゲルシンガー氏が、「Innovate in everything & anything: any device, any app, any cloud.」というタイトルで同社の戦略...
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2018/05/15
Dell Technologiesが考える"モダンデータセンター"、5つのトレンド
DellとEMCが統合したことで、Dell Technologiesの製品ポートフォリオは大きく拡大した。同社が充実した製品群で目指すのは、モダンデータセンターのインフラ全てを提供すること。そのために必要な要素は、フラッシュストレージの活用、スケールアウト型の拡張性、ソフトウェア・デファインドによる柔軟性、俊敏性、クラウドへの対応、さらにはエンタープライズレベルの信頼性があり、AI/機械学習の技術を使ったインテリジェンスがあることだと語る。
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2018/05/09
「市民AI」「摩擦ゼロビジネス」「データ信憑性」などアクセンチュアが提示する5つのトレンド
アクセンチュアは2018年のテクノロジー予測として「Accenture Technology Vision 2018」を発表した。市民AI、摩擦ゼロ・ビジネス、拡張現実、データ信憑性、インターネット・オブ・シンキングの5つのキーワードをあげ、「インテリジェント・エンタープライズの勃興」というコンセプトを提示した。本稿はこのレポートについて、アクセンチュアが2018年3月に行った発表会の内容を元に、筆者(編集部)がまとめたものである。
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2018/04/27
2020年には1000社を超える大企業がインテント・ベース・ネットワーキングを使用する――米ガートナー ジョン・エンク氏
急速に変化するデジタル時代において、IT部門は何に備えておかなければならないのか。ガートナー グループ バイスプレジデントのジョン・エンク氏は、2018年4月25日、ガートナーITインフラストラクチャ、オペレーション・マネジメント&データセンターサミット2018で「2018年のテクノロジ・トレンドのトップ10―ITインフラストラクチャ&オペレーションへの影響」と題し講演を行った。講演では、ビジネスとテクノロジーの両方における最新トレンドトップ10を紹介、それらがITに及ぼし得る影響とIT部門の...
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2018/04/19
ハイブリッドクラウドでのサポート向上へ「VMware vSphere」「VMware vSAN」最新版をリリース―ヴイエムウェア
ヴイエムウェアは2018年4月18日、最新版の「VMware vSphere」と「VMware vSAN」のリリースを発表した。ハイブリッドクラウド環境における顧客サポートを向上させることが目的で、ユーザーの使用環境や、セキュリティ、対応アプリケーション、ハイブリッドクラウドの管理機能を強化した。
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2018/04/16
「データ利活用を支えるケイパビリティの強化・拡充へ」―庄司社長が語るNTTComの事業戦略
2018年4月10日、NTTコミュニケーションズは2018年度のサービス戦略を発表した。NTTコミュニケーションズ 代表取締役社長 庄司哲也氏は、デジタルトランスフォーメーション実現のパートナーとして、データの収集、蓄積、分析の各場面においてどのようなサービスを提供していくかを説明した。
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2018/04/12
いまだ払拭しきれないクラウドに抱く"不安の正体"とは?
前回、日本企業のクラウドサービス(本稿ではクラウド、クラウドコンピューティング、クラウドサービス等を総称しクラウドサービスと記述する)の導入状況について紹介しました。しかしながら、クラウドサービスという言葉が広く使用されるようになり、クラウドサービスの利用が拡大している現在でも、利用については多くの企業が依然として不安を抱いている状況があります。今回はそもそもクラウドサービスとはどのようなものであり、どのような特徴があるのか、また、企業がクラウドサービスに対して抱いている不安が正しいものである...
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2018/04/10
体験を作る、エクスペリエンス・メーカーたち―NFL ヒューストン・テキサンズ J.J.ワット氏の場合
今回のAdobe Summitで、新たなキーワードとなっているのが「Experience Maker(体験を作る人)」だ。イベント2日目の基調講演では「Experience Maker All-Star」と題して、エクスペリエンス・メーカーを牽引するさまざまなリーダーがゲストとして登場した。
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2018/04/02
マルチクラウド、Fintech推進に向け「ITガバナンスの再構築」と「バイモーダルな企画開発体制」を整備する―ジャパンネット銀行CIO 出口剛也氏
日本初のインターネット専業銀行であるジャパンネット銀行は、コンビニ決済やEC決済提携によるフロービジネスでサービスを拡大している。同社が銀行でありながらリアル店舗を持たず、顧客本位な商品サービスを提供し続けるためには、通常の銀行とは異なるITインフラ戦略が不可欠だったという。EnterpriseZine編集部の主催セミナー「変化に強いITインフラとシステム運用の条件」の基調講演に登壇したジャパンネット銀行のCIOである出口剛也氏が、マルチクラウド利用やFintech推進において、マネジメント層...
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2018/03/28
運用にビッグデータを活用し、新たな付加価値を提供せよ――ハイブリッドIT環境時代のシステム運用の条件とは?
近年、新旧の多様な技術やシステム基盤が混在するハイブリッドIT環境に対する運用の重要性が増している。そこで求められるのは、オンプレミスからパブリッククラウドへの円滑な移行、経営層向けのダッシュボード、ビッグデータを活用した予防保全やインシデント管理などの各ソリューションだ。この分野に精通し、深い知見を持つマイクロフォーカスエンタープライズ株式会社の梅根庸一氏が、システムおよびビジネス側それぞれから見た課題を踏まえつつ、その解決策と効果について解説した。
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2018/03/23
クラウドベンダーのPaaSではなく自前でPaaSを持つという選択
IaaSから始まったクラウドの世界は、最近になりPaaS、SaaSが主戦場になりつつあるとの話はここでも何度かしてきた。PaaSの利用が拡大しているクラウドの世界で、最近良く登場するキーワードにハイブリッドクラウド、マルチクラウドがある。ハイブリッドクラウドなどは新しい言葉ではない。以前はコンセプトに過ぎなかったものが、ここにきて現実味を帯びてきたようだ。