SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

レノボが調査発表、生成AIに投資済の日本企業はわずか2%、今後のプライベートAIへのシフトを好機とみなす

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは、900人以上のCIO(日本:150人以上)を対象としたアジア太平洋地域のAI採用に関する「CIO Playbook 2024」レポートを2月27日に発表し、会見を行った。

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社 代表取締役社長 多田直哉/レノボ インフラストラクチャソリューショングループ(ISG) CMOフリン・マロイ(Flynn Maloy)/レノボ インフラストラクチャソリューショングループ(ISG) アジア太平洋事業責任者 スミア・バティア(Sumir Bhatia)
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社 代表取締役社長 多田直哉氏/レノボ インフラストラクチャソリューショングループ(ISG) CMOフリン・マロイ(Flynn Maloy)氏/レノボ インフラストラクチャソリューショングループ(ISG) アジア太平洋事業責任者 スミア・バティア(Sumir Bhatia)氏

 レノボの委託によりIDCが作成した本レポートによると、アジア太平洋地域の企業によるAI支出が、2024年には前年比で45%増加するという傾向が明らかになった。

 [画像クリックで拡大]

 また、CIOの優先事項は昨年から大幅に入れ替わっており、AIは最上位にランクインしている。注目すべき点として、2023年に最優先事項だった増収・増益は2024年には第3位に下落し、顧客体験と顧客満足は、2つ順位を上げて第2位にランクインした。アジアではAIへの関心が高いものの、投資に対する慎重な姿勢が見られるという。

 [画像クリックで拡大]

 日本企業のCIOの調査の結果としては、投資済が2%、計画中が79%、33%のCIOが「AI職の採用が困難」と回答している。重要な弱点として、AIテクノロジーのビジネスケースを明確化する能力(49%)と、AIツールのトレーニング不足(35%)を挙げている。

 [画像クリックで拡大]

 本調査から得られる注目すべき点として、CMOのフリン・マロイ氏は「CEOとCIOはAIに対する優先事項と期待が異なること」を指摘した。CEOはAIを最優先事項としている一方、CIOはセキュリティを重視し、より慎重な見方をしているという。

 同社のスミア・バティア氏は業界ごとの特長をあげた。「製造業界ではAIの導入が進んでおり、エッジコンピューティングとAIの使用が40%増加している。典型的なユースケースには、産業オートメーション、IoTデバイス管理、リアルタイム分析がある。2024年には75%がAIへの投資を計画しており、ビジネスインテリジェンス、品質管理、会話型AIが重要な用途となっている」と説明。小売業界では、82%のCIOが2024年に生成AIへの投資を計画しており、ハイパーパーソナライゼーション、顧客体験の向上、ビジネスインテリジェンスが焦点となっているという。金融業界では、生成AI導入は他よりも進んでおり、すでに20%が投資しており、ビジネスインテリジェンス、会話型AI、クレジットリスク管理が含まれる。2024年には73%が投資を計画しているという。

 多田社長は「これまでChatGPTのようなパブリックAIを中心に語られてきたが、今後は政府機関や企業など、データのセキュリティを重視したプライベートAIが重要になる。こうした中でエッジからクラウドまでのインフラストラクチャーを提供してきたレノボにとっては好機と見ている。AIイノベータープログラムなどによって顧客が直面している課題を理解し、パートナーと協力して実現を支援することが可能となる。2024年はレノボのAIビジネスにとって大きな進展が期待される年となる」と意欲を語った。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

翔泳社 メディア事業部。同志社大学卒業後、人材採用PR会社に就職後1994年から翔泳社に参加。以後、翔泳社の各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、嘱託社員の立場でEnterpriseZineをメインに取材・編集・書籍などのコンテンツ制作に携わる。 趣味:アコギ、映画鑑賞。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/19289 2024/02/28 15:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング