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人気資格ランキングの常連「AWS SAA」の保有メリットとは──合格に向けた3つのポイント

『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』刊行インタビュー

 クラウド利用が前提となった現在、実現したいシステム環境を描き、それをクラウド環境下で実装するための力がより求められている。大手クラウドベンダーがしのぎを削る中、AWS(Amazon Web Services)にかかわる技術要件は依然として多く、「AWS認定資格」の価値は高まる一方だ。

人気資格「AWS SAA」は年収も上がる? 取得のメリットとは

 開発者やSEなどにとって、有力資格を保有することの意義は大きい。IPA(情報処理推進機構)が主催する「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」などを皮切りに、プロジェクトに必要な資格取得をさせる企業・団体も多く、学生の頃から有力ベンダー資格などを取得するエンジニアも多く見受けられる。

 個人の技量を測ることはもちろん、より参画したい案件にかかわるためにも有効な一方、次々と新しい資格が誕生しており、より自身のキャリアなどの助けになるものを見極めることが重要だ。

 そこで今回は、今人気が高まっている資格の1つ「AWS SAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)」について、『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』(翔泳社)の著者に話を訊いた。

*     *     *

──「AWS SAA」は人気資格として受講者も多いですね。なぜ人気が高まっているのでしょうか。

 そもそもAWSのベンダー資格「AWS SAA」は、ITシステムの設計などを担う方に向けて設けられています。多くの調査で「取得したいIT資格ランキング」としてトップにランクインするなど、非常に人気の高い資格です。

 インターネットを介した顧客接点の強化が当たり前となった現在、従来のように物理サーバーの調達からはじめるのではなく、素早く環境構築できるなどのクラウド特有のメリットを活用したい大手企業でも数多く活用されています。実際、AWSで障害が発生すると、複数の有名サービスが使えなくなるような状況です。

『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』著者、NTTデータ先端技術 煤田弘法氏
『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』著者
NTTデータ先端技術 煤田弘法氏
写真提供:NTTデータ先端技術株式会社

 さらに、日本政府は政府情報システムにおいて、クラウドの利用を第一候補とする「クラウド・バイ・デフォルト原則」[1]を提唱しており、クラウド基盤であるガバメントクラウドの対象サービスにAWSが選定されている影響も大きいでしょう[2]。つまり、産官学問わずに欠かすことのできないサービスとなっているため、AWSの関連資格は非常に人気が高い状況が続いています。

 その中でも、「AWS SAA」は幅広い知識が求められる資格であり、設計に携わる方だけでなく、AWSのスキルを証明する手段として幅広い層が受験しています。我々が所属するNTTデータグループでもAWSの有識者育成を推進しており、延べ数千人の資格保有者が所属している状況です。

[1]政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針(PDF)』(2021年3月30日、内閣官房情報通信技術総合戦略室)

[2]日本の行政機関のデジタルイノベーションを支援」(2021年10月28日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン)

──とても人気が高い資格ですね。「AWS SAA」を自身やチームメンバーが取得するメリットはあるのでしょうか。

 先述の通り、AWSによるシステム開発は官民問わず、非常に盛んな状況です。そのため、「AWS SAA」を取得することで、多くの案件に参加する機会が増えるでしょう。また、会社として資格取得を推進することで、AWSを使用した様々なシステム案件に近づけます。実際に多くの企業が資格保有者数を公表[3]しており、競争力があることをアピールしています。

 こうした状況下のため、「AWS SAA」を取得することで転職や就業においても優位に働くでしょう。クラウドエンジニアへのジョブチェンジを目指す方、IT業界への転職を目指す方にとっては、その意欲を示すために最適な資格の1つと言えます。特に、「AWS SAA」は設計に携わる方向けの資格のため、ITシステム開発工程のいわゆる上流工程へとキャリアを広げることも可能でしょう。また、少し生々しい話にはなりますが、「AWS SAA」保有者の収入が高い傾向にあるという調査結果[4]も日米両方で公表されています。

[3] 参考:「AWSの卓越した技術力を持つ2023 AWS Ambassadors/2023 Japan AWS Top Engineersに選出」(2023年5月15日、NTTデータ)

[4] Alec Olson「THE 20 TOP-PAYING IT CERTIFICATIONS GOING INTO 2024」(skillsoft, November 14, 2023)

──では、資格取得にあたり、どのような対策が有効でしょうか。

 「AWS SAA」取得にあたっては、「テキストでの学習」「手を動かしての学習」「問題演習」の3つの対策が必要だと考えています。

 テキストの文章や図からAWSの各種サービスを理解しながら、実際に触ってみることで概念を腹落ちさせることが欠かせません。その上で特に理解する必要がある事項としては、以下の3つが代表的です。

  • AWSのベストプラクティスや設計原則(Well-Architected Framework)の理解
  • AWSサービス自体の理解
  • 類似したAWSサービスの使い分けの理解

 試験では、「AWSのベストプラクティスや設計原則に従った設計を行えるのか」という点が特に問われるため、個別のサービスを理解しているだけでは不十分です。

 たとえば、我々が書いている『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』では、AWSの各サービスについての詳細な解説はもちろん、同じような要件に対して使用できる複数のサービスや機能の相違点なども明記していたり、“疎結合”といった設計原則についてもわかりやすく図を交えて解説していたりします。

 また、先述したようにテキストだけの学習に加え、自ら手を動かすアウトプットも合格に近づくためには重要です。我々も研修を通して、座学だけでは知識の定着や実践力に不安があるとの声を聞くことが多いため、自らAWSを操作して理解を深められる「ハンズオンガイド」も付けました。

 その上で、試験対策では問題演習も欠かせません。書籍では確認問題だけでなく、本試験と同じ分量のダウンロード問題集、インターネット経由で利用可能な模擬試験も用意しました。「AWS SAA」取得に必要な3つの要素を1冊に詰め込みましたので、効率的に自主学習していただけると思います

『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』著者、NTTデータ先端技術 西城俊介氏
『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』著者
NTTデータ先端技術 西城俊介氏
写真提供:NTTデータ先端技術株式会社

 繰り返しになりますが、その高い人気が示すように「AWS SAA」は有用な資格と言えます。今やクラウドは一過性の流行りではなく、完全に世の中に定着しているため、そのトップランナーとも言えるAWSの資格を保有することで、キャリアパスも広がります。

 とはいえ、日々の業務に追われる中では、まとまった時間を試験対策に費やすことは難しく、いかに効率的な試験対策を行えるかが合否を分けると言っても過言ではないでしょう。そこで先述した3つのポイントを押さえながら学習いただき、その中で『AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集』も頼りにしていただけたら幸いです。ぜひ、「AWS SAA」の取得で、新しいキャリアの一歩を踏み出していただければと思います。

AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集

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AWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集

煤田弘法、西城俊介 著
出版社:翔泳社
発売日:2024年4月22日
価格:2,860円(税込)

本書について

 AWS認定「ソリューションアーキテクトアソシエイト」(SAA-C03)試験の対策書です。実務経験やサービスの知識がない人でもAWSを触ってスムーズに効率よく体験学習ができる、豪華な「AWS実践環境ガイド」とテンプレートファイル付き。サービス別と試験分野別の二部構成。サービス別対策では、サービスの重要度に応じたメリハリの利いた解説で、効率よくポイントをおさえることができます。合格に必要な、安定性・コスト・高性能・弾力性のカテゴリの知識もわかりやすく丁寧に解説。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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