ゼットスケーラーは、石川県七尾市の恵寿総合病院が、ゼロトラストセキュリティソリューション「Zscaler Zero Trust Exchange」「Zscaler Internet Access(ZIA)」「Zscaler Private Access(ZPA)」を導入したことを発表した。
恵寿総合病院では、金沢市など遠隔地在住の医師も多く、電子カルテシステムやリモートアクセスのシステムを導入していたが、そのシステムには制約があり、働き方改革に必要な機能が提供できていないという課題を抱えていたという。そこで、スマートフォンで院内外からセキュアに電子カルテシステムにリモートアクセスできる環境を構築することを模索し、その際に求められるセキュリティの確保にZscalerのクラウド型のゼロトラストソリューションを採用した。
導入したことで、医師が遠隔から電子カルテを閲覧でき、指示を出すことができるようになり、働き方改革につながっているという。
今回の導入に際し、恵寿総合病院 理事長の神野正博氏は、次のようにコメント。
地域医療サービスの質の維持・向上と、医療従事者の働き方改革の実現、さらに「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版」に記載されているゼロトラストネットワークシステム型思考を取り入れた次世代のリモートアクセスの仕組みを、2023年4月から稼働させております。2024年1月の能登半島地震で当院も被災し甚大な被害影響を受けましたが、未だライフライン復旧が遅れているため、震災前のサービス体制にはまだ完全に戻せていない状況です。しかしながら、これまで準備を進めていたBCP対策の延長線上にあったゼットスケーラー社のリモートアクセスの仕組みはインターネットをセキュアに活用できる仕組みであるが故に、携帯回線が寸断した震災直後でも医療サービスを途切れさせることなく安全に患者様へのサービスが提供できました。今後、震災復旧が進めば、このゼットスケーラーの仕組みは院内のみならず、訪問診療等の地域医療サービスの仕組みにも取り込んでいくことを計画しております。
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