SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press(AD)

ITコスト削減の中でFAXだけが見過ごされている

通信機器に関するアンケート調査にみる実態

 インターネットがビジネスに欠かせない存在となって以来、モバイル通信機器やソーシャルメディアなど様々な情報通信機器が積極的に活用されている。もはや企業にとって情報通信環境の最適化は重要な課題の1つといえるだろう。しかしその一方で、FAXについての改善はほとんど手つかずといわれている。その理由はなぜか、また解決策はあるのか。インターネットFAX総合研究所が中小企業を対象に行なった調査の結果を踏まえながら考察を行なった。

FAXの使用頻度は減少したが現場ではまだまだ必要?

 インターネットが一般化し、ビジネスにおいても様々な情報通信機器が活用されるなかで、3年前と比べた使用頻度はどのように変化しているのか。インターネットFAX総合研究所が中小企業の従業員860名に対して行なった調査によると、社外でのPCの使用やスマートフォンなどのモバイル情報端末はあまり浸透していないものの、携帯電話では22.7%、PCの社内利用では40.5%が「使用頻度が増えた」と答えており、ネット時代の情報通信機器の使用が着実に増えていることがうかがえる。

 その一方で固定電話では12.6%、FAXでは15.1%が「使用頻度が低下した」と答えており、従来型の情報通信機器の使用頻度が減っていることが示されている。(図1)この傾向は使用頻度の増減率を比較するといっそう明らかになる。「増えた」と答えた割合から「減った」と答えた割合を引くと、FAXも固定電話もマイナスになり、減少傾向にあることがわかる。特にFAXについては-5.9%と縮小傾向が最も大きく、調査対象の中で最も使用が減っている情報通信機器ということになる。(図2)こうした結果から、PCや携帯電話、スマートフォンなどに比べ、FAXの利用頻度が低くなっていると認識していることがうかがえる。

図1
図1
図2
図2

 それでは、実際にFAXが使われている現場でも、同様の認識を持っているのだろうか。同研究会が中小企業の従業員860名に対して行なった「FAXの必要性」についての調査によると、44.0%が「FAXは必要不可欠であり、なければ業務ができない」と答え、43.5%が「FAXはあった方がよく、なければ業務で困る」と答えている。両者を合わせた「FAXは必要」とする割合は87.5%にも上り、現場では大多数の従業員がFAXの有用性を強く認識していることがうかがえる。(図3)さらに、FAXを利用する理由については、送信が「相手がそれを求めている」とする人が55.9%と最も多く、受信では「業務として定着している」とする人が最も多い(64.7%)。そこに簡便性などもあいまって、業務の中に定着し、習慣化していることが明らかになった。(図4-1、図4-2)従業員については使用頻度については減っているが、まだまだ必要性は感じているという実態が明らかになった。経営者に対しても、必要性をどうとらえているかの調査が今後必要であろう。

図3
図3
図4-1
図4-1
図4-2
図4-2

次のページ
意外に見過ごされている、FAXのコスト削減

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3285 2011/07/04 11:12

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング