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DB Online day 2018 powered by Oracle

ぼくたちはいま、オラクルでデータベースエンジニアを全力でエンジョイしている


 「DBエンジニアのキャリアアップ」をテーマに開催されたDB Online Day 2018の様子をお届けしている。今回紹介するのは、オラクルに転職してデータベースエンジニアへキャリアチェンジした2人。どのようにスキルアップするのかを解説する姿からは仕事と人生をエンジョイしているのがよく分かる。

SIのアプリケーションエンジニアからオラクルのDBエンジニアへ

 日本オラクルに転職した鵜木寛文さん
 日本オラクルに転職した鵜木寛文さん

 鵜木寛文さんは日本オラクルに中途入社したデータベースエンジニア。その前はSI企業の関西事業所でアプリケーションエンジニアとして働いていた。関西事業所だとエンジニアが少ないため、1人に課せられる仕事が幅広い。鵜木さん曰く「関西のなんでもやる部署」。自ら「幅広い製品やシステムが経験できる」と期待して志願した。

 実際に期待通り、多様な言語を広く浅く学べた。言語は案件により、VB 6.0、Java、HTML/CSS/JavaScript、C#.net/ASP.netなど多岐にわたった。ただしインフラはノータッチ。インフラはインフラ専門の企業が担当していたことに加えて、アプリケーションに関係するインフラ部分は社内のインフラ担当が設計を行なっていた。

 「チャレンジングで楽しいプロジェクトばかりの順風満帆なSEライフでした」と鵜木さんは語る。しかし、キャリアチェンジしようと思い立った。なぜか。

 理由はいくつかあった。鵜木さんはフルスタックエンジニアとして成長することを希望しており、どこに行っても通用する人材になるには、インフラの知識が不可欠だと考えたからだ。また、より上流の工程からプロジェクトに携わりたいとも考えた。何よりも「このままでは器用貧乏になる」という危機感があった。プロジェクト毎に言語が変わるため、専門性がなかなか身につかないことに気づいて焦った。

 フルスタックエンジニアへの足がかりとして目を付けたのがデータベース。データベースはアプリとインフラの両方に接点があり、どちらからも重要な要素としてみなされている。「システムの肝だ」と鵜木さんは思った。

 さらにオラクルなら「データベースのリーダーカンパニーだ。お客様が幅広い。アプリ、ミドル、インフラ、全ての製品を持っている。アプリケーションエンジニアとしての経験も生かせるし、フルスタックエンジニアへの道に通じている」と鵜木さんは考えた。

 そうして2016年3月から鵜木さんは日本オラクルに転職した。転職してまだ2年。しかし今ではデータベースエンジニアとして高難易度案件を担当するほどスキルアップした。鵜木さんはデータベースエンジニアとして活躍するためのポイントを4つ挙げた。

とにかく環境構築

 実践を積めば積むほど力になる。最初は分からなくても、何度も繰り返すことにより「すてきなAha!体験がある」と鵜木さんは言う。「興味本位でいいから触ってみること。Real Application Clustersはアーキテクチャの理解が進むので、ぜひ一度は組んでみてほしい」と勧める。もし検証環境でエラーに遭遇したら「儲けもの」だという。エラーからは多くを学べるからだ。解決までのフローを一通り経験すれば、次に遭遇するエラーが異なるものだとしても冷静に対処できるようになる。

マニュアルとの対話

 マニュアルを全て覚えようとしたら効率が悪い。実際、無理というもの。鵜木さんは「これはマニュアルを調べれば載っていそうという感覚をつかむことが大事」と説く。記載レベルと記載場所の見当をつかんでおけば、時間を浪費しなくてすむ。マニュアルになさそうなら、社内の叡智に頼るなど別の行動を取ることも必要だ。

サポートの技術文書から意外な気づきも

 マニュアル以外の情報源として鵜木さんが薦めるのがMy Oracle Support(MOS)。入力したキーワードにぴったり該当する文書がなかったとしても、候補に出てきた文書からヒントをもらえることが多いという。「トラブル時にはパブリックな文書から解決策を導けることが多いです。それ以外の非公式なサイトの情報はいい気づきのエッセンスがありますが、投稿者の環境に依存しているケースがほとんどなので鵜呑みはよくないでしょう」と鵜木さんは念を押す。

インプットしたらアウトプット

 得た情報は発信することでより知識が深まる。インプットだけで満足してはいけないということ。アウトプットするには、情報の整理と思考の理解が必要だ。情報発信するまでの過程で理解を深めることができる。さらに情報発信すると、意外な質問が来て、さらに知識や理解を広げることにもつながる。鵜木さんは「アウトプットした分、インプットしてくれる人が増えます。情報発信はいいことだらけです」と話す。

 アプリケーションエンジニアからデータベースエンジニアへとキャリアチェンジすることで、鵜木さんは様々な変化を体感している。以前はアプリケーションをリリースしたら次の開発に取りかかるため、運用後の姿は見えなかった。しかしデータベースエンジニアになると、設計が適切だったか、どう活用されているか運用から推し量ることができる。またデータベースを通じてエンジニアとしての幅が広がったという。

 最近担当した案件ではOracle GoldenGateを扱った。鵜木さんは「Oracle GoldenGateはデータベースから派生した製品ですが、データのレプリケーションがビジネスになるなんて面白いと思いました」とすっかり楽しんでいる。鵜木さんは満面のほほえみで率直な今の心境を語ってくれた。

 「今はデータベースを中心に技術を広げ、バランス良く成長できていると感じています。データベースエンジニア、楽しい!!」

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データベースエンジニアを育成するには?

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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