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RAID 5

 RAID 5はRAIDの中でもメジャーなレベルであり、現在、RAIDを利用しているという場合、多くのケースでRAID 5が採用されている。

図2-7 RAID 5
図2-7 RAID 5

 RAID 5はRAID 4の改良販である。故にRAID 4同様ランダム・アクセスに向いたRAIDレベルであると言える。RAID 4はパリティが常に特定のHDDに集中保管されていたのに対し、RAID 5ではパリティ・データの配置先HDDを順番にローテートさせ、特定のHDDに集中してパリティを配置しない構造をとっている(図2-7)。

 RAID 5にもライト・ペナルティは存在するが、パリティの配置場所を固定化せず回転配置しているため、複数の書き込み要求が同時に発生した場合には、ライト・ペナルティに起因したパリティHDDの更新待ち時間を分散することができる。つまりRAID 4より効率的に処理が行なえるのだ。

 RAID 5は当初からRAIDレベルとして本命視されていたため、RAID 5であると主張している製品の中にも、製品説明などをよく読んでみるとRAID 5の改造版と称しながら、実はよくよくその仕組みを見ればRAID 4と呼んだほうが納得いく製品などもある。世界で最初にRAID 5を実装したディスク装置は3.5インチのHDDを実装した「IBM RAMACアレイ・ストレージ」である。以後、現在に至るまで3.5インチHDDがサーバー向けHDDの主流として現在まで利用され続けている。

 IBMは世界初のディスク装置にRAMACという名を付け、その約40年後に世界初RAID 5製品にもやはりRAMACという名をつけたのだ。2つの製品を混同しないために、最初のRAMACを特に「オリジナルRAMAC」などと呼ぶこともある。


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プロフィール
佐野 正和サノ マサカズ

1986年日本アイ・ビー・エムの入社、本社SE技術部門で13年間ストレージ製品を中心に技術サポートを行なう。1999年にストレージ製品事業部に移り、以後、IBMストレージ製品の営業推進やソリューション推進、製品企画などの業務に携わる。現在、システム・ストレージ事業部でソリューション担当部長を拝任し、同社に17人いるシステムズ&テクノロジー・エバンジェリストの一人として各種講演活動も積極的に行なっている。




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