2024年10月15日、ZVC JAPAN(Zoom)は本社を丸の内永楽ビルディングに移転。2025年1月29日には、オフィス内にZoomソリューションの体験施設「Zoom Experience Hub Tokyo」をオープンした。今回は、オフィスを訪問した様子について紹介する。
オフィスは大きく7つのスペースから構成されており、“ハイブリッドワーク”を意識した設計となっている。
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Community Hubは、人との交流をカジュアルに行えるスペース。スナックやコーヒーマシン、冷蔵庫なども設置されており、ちょっとした休憩や簡単な打ち合わせなどが可能な一息つける空間だ。社内向けのイベントなども、このエリアで行われている。
壁際に設置されているスクリーンを用いて、ハイブリッド形式での全社ミーティングなども行われる。ただの休憩スペースではなく、社員同士がつながりをもつ“ハブ”としての役割を担う。
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執務エリアでは、ハイブリッドでの働き方を意識したブースが数多く展開されている。たとえば、下図奥に設置されている電話ブースは、オンラインミーティングや機密情報を含む会議などで利用されるという。会社にいながらも、周囲の社員の存在を気にすることなく、仕事に打ち込むことができる。
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現時点でZVC JAPANの社員は150名ほどだが、デスクの数はそれよりも少ない。実は、東京都23区から80km圏内に住んでいない社員も多く、なかには国外からリモートで勤務している者もいるという。オフィスを構えた現在も、個人のTPOに合わせた柔軟な働き方を重視し、場所によって選択肢を制限されない環境づくりを行っている。
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ちなみに、デスクを使用する際は下図のようなパネルから座席の予約を行う。予約システムにはZoomの製品が使用されており、どのデスクが利用可能なのか一目でわかるという。
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なお、新たにオープンされたZoom Experience Hub Tokyoは、Zoom製品を実際に体験できるスペースとしての機能を持つ。グローバルでは同様の施設が計5ヵ所で展開されており、アジア地域の中では2番目の拠点となっている(事前予約制で定員は約7名)。Zoom製品の新機能などをいち早く体験できる場所であり、実践的なデモンストレーションを通して製品を普及させていく狙いだ。
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「実は、自社オフィスと呼べるものを構えたのは今回が初」と社長の下垣典弘氏は語る。今回のオフィス移転は、Zoomが日本での市場拡大に本腰を入れて挑戦する意思表示でもあるだろう。今後の動向が楽しみだ。