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デキる情シスに学ぶ!ベンダーコントロールの極意

徹底した透明化で精鋭ベンダーとの信頼関係を築く~システム提案会に秘められたカブドットコムの戦略

第3回


先進ユーザ企業の実例に学ぶ「デキる情シスに学ぶ!ベンダーコントロールの極意」。第3回は、インターネット専業の証券会社 カブドットコム証券です。

 

 国内初のオークション方式夜間取引市場「kabu.comPTS」の展開など、インターネット専業事業者として、独自のポジショニングを誇るカブドットコム証券会社。同社では、取り引きのあるITベンダーを一堂に集めて提案を受ける「システム提案会」を実施している。その真意はどこにあるのか。カブドットコム証券株式会社 執行役 システム本部長 兼 システム統括部長 阿部吉伸氏(あべよしのぶ)氏に話を聞いた。

 

機敏に動くために自社で開発・運用

――「システム提案会」を開いていると伺いました。これはどのようなものなのですか。

 これは当社の情報システム開発・運用体制をはっきり表した企画の一つです。当社と取り引きのあるハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダーに機密保持契約を結んでもらって一斉に集まってもらい、われわれが提示する“実現したい技術やサービス”を細部に至るまで詳細に提示し、彼らが持っている製品ならどういう方法が取れるかをその場で意見をもらうという会です。

カブドットコム証券株式会社
執行役システム統括部部長 阿部吉伸氏
カブドットコム証券株式会社 執行役システム統括部部長 阿部吉伸氏

 これを理解いただくためには、当社のIT投資ポリシーを話した方がいいかもしれません。当社は今年で創業10年目を迎えるインターネット専業証券です。

 私をはじめ情報システム部門スタッフ全員が技術者であることから、ITを強みとして、顧客の目線で株式投資を考え、その結果自分たちがいいと思い、心から納得できる技術やサービスを提供したいと考え、システム開発、システム運用のすべてを自社で行っています。インターネット専業の証券事業者で、純粋にこのような体制を取っているのは当社だけでしょう。

――100%内製されているということですか?

 そうです。ベンダーに依頼するのは製品の提供で、スペックもこちらで提示します。入れたものに何かあっても、一方的にベンダーに責任を問わず、相互に努力目標で解決していきます。

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自社の戦略である透明性はとことんこだわる

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この記事の著者

吉田 育代(ヨシダ イクヨ)

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https://enterprisezine.jp/article/detail/1481 2009/07/01 18:22

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