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医療に学ぶトラブル・プロジェクト対策と整備すべきフレームワーク

■第16回Xupperユーザ事例紹介セミナーレポート

トラブル・プロジェクトを114種類に分類・体系化

 医療において「予防」は予防医学に基づき、健康増進・疾病予防の第1次予防、早期発見・早期措置の第2次予防、リハビリテーションの第3次予防が定義されている。瀬尾氏は、プロジェクトのトラブル予防をこれに即して説明。第1次予防は、トラブルが発生しないようにするための高品質なプロジェクト計画の作成などが該当する。第2次予防は、レビューやチェックリスト、モニタリング、早期措置によるトラブルの早期発見と治療。そして第3次予防としては、トラブル回復後の処置として、教訓の蓄積と再利用(伝染防止)、プロジェクト・マネジャーへのリハビリなどを挙げた。

 医療行為の診断における前提として、病気は疾患の種類や病巣の局在、原因、進行など様々な要素で分類され、それぞれ固有の病名がついている。電子カルテなどIT化に伴い、現在はICD国際疾病分類によってコードも標準化されている。それに対して、トラブル・プロジェクトについては類似のトラブルが多発しているにもかかわらず、「病名」が存在しない。適切な診断・是正のためにも、トラブル分類の体系化や用語標準化が望まれるところだ。  

 そこで瀬尾氏は、「特徴」「分類名(原因)」「組織」「影響度」という4要素から成るトラブル名称を定義し、「恒常性<特徴>リソース不足<分類名>プロジェクト<組織>(レベルB)<影響度>」のように、病名に相当するトラブル名称を体系化した(図1)。

図1:トラブル名称の構成

 原因分類をトラブルの一般呼称とし、原因は5カテゴリーに区分。これにより、トラブルは合計114種類に分類されている。なお、瀬尾氏の著書『トラブル・プロジェクトの予防と是正』では、114種類それぞれについての徴候や予防法、是正法まで網羅し、紹介されている。

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対症療法のみならず根本療法=再発防止策のプロセスを確立すべき

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