Splunk Services Japanは1月17日、AIが今後1年でどのようにビジネスレジリエンスの形成に活用できるかを考察した「2024年の予測レポート」を発表し、記者向け説明会を実施した。
同レポートでは、企業が新たなAI時代に備えるために知っておくべきトレンドを「エグゼクティブ」「セキュリティ」「オブザーバビリティ」の3つの観点から取り上げている。詳細は以下の通り。
- AIは効率と生産性を短期間で向上：一方でAIがそのレベルに達するまでには時間がかかる。現在は初期段階ではあるものの、準備を進めることが重要だとしている
- 世界中の政府が障害対応に関する規制を強化、レジリエンス構築が不可欠になる：規制当局は、企業がどのように有害事象に備え、その発生時に事業を継続すべきかを定めたコンプライアンスフレームワークとガバナンスを既に制定し始めており、2024年はより強化されるという
- AIの普及を受けて、データプライバシー規制の導入が加速：これにより、多くの企業が一部の市場でサービスを提供しないという選択をとることが予測される
- AIがセキュリティ業務を肩代わりする：AIは人間にとって代わるのではなく、手間のかかる作業を引き受けてくれるアシスタントのような存在になると予測
- 脅威は分散されて「民主化」される：2024年には新しいタイプの攻撃が登場すると予測される。AIだけでなく、5Gも想定外の方法で使用されることで攻撃対象の拡大につながり、サイバー犯罪者の攻撃機会を増やす可能性があるとしている
- ランサムウェアのポートフォリオが多様化：攻撃者は新しい方法を生み出して手口や標的を多様化させ、ゼロデイ脆弱性を悪用するケースが増えると予測
- ツールの統合が必須になる：監視ツールを1つのオブザーバビリティシステムに統合することで、エンジニアやシステム管理者の業務効率化を図れるという
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