SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

「複雑なサプライチェーン攻撃に早急な対応を」――CrowdStrikeがセキュリティ意識調査結果を発表

 同社のジャパン・カントリー・マネージャーの河合哲也氏は、「攻撃者側の能力が高く攻撃者はエンドポイントまで入ってきました。セキュリティが戦う場が従来のゲートウェイからエンドポイントに変化。そのため、エンドポイントのセキュリティツールが増加しています」と話す。中でも最近はサプライチェーン攻撃が増加傾向にあるという。そこで、クラウドベースの次世代エンドポイントプロテクションを提供する同社は、日本を含む世界8か国のITセキュリティ専門家など1300人にサプライチェーン攻撃に対する意識調査を実施した。  

出典:CrowdStrike作成[画像クリックで拡大表示]

 調査結果によると、サプライチェーン攻撃を含む複数のサイバー攻撃がより深刻になると97%が回答。一般的なマルウェア攻撃をはじめ、フィッシングやパスワード攻撃など、組織は様々な脅威に晒されている。全体的な危機意識が高い一方で、2017年以降サプライチェーン攻撃が台頭し企業の意識が向上したにも関わらず、サプライチェーン攻撃の脅威を懸念しているのは全回答者の33%のみにとどまっている。  

 サプライチェーン攻撃に関する調査では、グローバルでも8割以上の組織がサプライチェーン攻撃への深刻なリスクを認識しながらも、実際のサプライチェーン攻撃への対応について、約半数ほどしか具体的な戦略を策定していない。日本では79%が脅威意識を抱いているのに対し、実際の対策や経営幹部による脅威意識は欠けていることがわかった。

 さらに、米国やイギリスが約6割ほど戦略を策定しているのに対し、日本では37%しか具体的な対応戦略を策定しておらず、「戦略やプランが全くない」という回答も8か国の中で最多となった。加えて、2017年以降、昨年の大規模なサプライチェーン攻撃があったにもかかわらず、日本では22%ほどしかサプライヤーのセキュリティに関する調査を行っていないという。米CrowdStrike社のテクノロジー・ストラテジーを担当するヴァイス・プレジデント マイケル・セントナス氏は「サプライチェーン攻撃を未然に防ぐための努力は全組織の責任だ」と指摘する。  

出典:CrowdStrike作成[画像クリックで拡大表示]

 また、過去12か月の間に66%の組織がサプライチェーン攻撃に遭った経験があると回答。サプライチェーン攻撃に晒されてしまった企業は、平均110万USドルの経済損失を被っており、中には総合的な対応戦略を確立した組織(34%)もあった。

 セントナス氏によるとサプライチェーン攻撃は、ほかの攻撃手法と比べても複雑な攻撃だ。大企業を直接狙うのではなく、ビジネスパートナーであるサプライヤーを狙い狙うことで間接的に攻撃ができ、かつ、セキュリティの強固な大企業であっても攻撃の発信源を特定することが難しいという。同氏は「被害を受けた3割は組織としての戦略があったにもかかわらず、被害を避けられなかった。各組織は早急に対応を検討しなければならない」とし、サプライヤーを巻き込んで対策を考えるよう勧めた。

出典:CrowdStrike作成[画像クリックで拡大表示]

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/11037 2018/08/01 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング