富士通は名古屋大学から、同大の情報連携基盤センター向けのスーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。このスーパーコンピュータシステムは、アーキテクチャの異なる3種類の演算サーバーを組み合わせたハイブリッド型のシステムとなる。
組み合わせる演算サーバーは、UNIXサーバー「SAPARC Enterprise M9000」、テクニカルコンピューティングサーバー「HX600」、ハイエンドテクニカルコンピューティングサーバー「FX1」の3種類だ。システム全体の論理ピーク性能は60テラフロップス(TFPS)になるという。
アーキテクチャが異なるハイブリッド型のシステムだが、運用管理のためのミドルウェア「Parallelnavi(パラレルナビ)」「HPCポータル」「運用管理ポータル」などによって、全体を統合化している。また、ディスクアレイシステムに総物理容量1.15ペタバイトとなる「ETERNUS2000 モデル200」もあわせて納入される予定だ。
新システムは、2009年5月と10月の2段階での稼働を予定しており、学内だけでなく各種研究機関や企業からも利用可能にする。