米Workdayは、6月24日(現地時間)に「Workday Help」と「Workday Journeys」の提供開始を発表した。これらのソリューションにより、機械学習を活用してよりよい従業員体験を実現する「Workday People Experience」機能をさらに改善する。
「Workday Help」は、よくある質問への回答を提示するとともに、必要に応じて人事担当部門から必要なサポートを得られる人事ナレッジ・ケース管理アプリケーション。体調を崩してしまった、または新型コロナウイルス感染症が原因で問題が生じた場合に、自身の職務と勤務地の最新の休暇・福利厚生制度に関するナレッジ記事を読みながら、対象となる福利厚生の選択肢を確認できる。
さらに、必要に応じて「ケース」を作成し、休暇取得の流れについて具体的に質問することも可能。質問は他人に知られることなく人事部門に送られ、人事部門がその質問に対する進捗を管理し、対応を行う。担当者は、自身が担当する「ケース」に関する過去のやり取りや背景情報を「Workday」から入手でき、「ケース」の解決に必要な時間と労力、およびコストを大幅に削減できる。
「Workday Journeys」は、異動や重要な局面における個別対応を実現する。個別対応は「Workday」やその他のアプリケーションのデータを使用して、従業員の勤務地、職務、役職レベルに合わせて対応する内容を絞り込むことで実施される。複雑なコーディングを行うことなく、すばやく簡単に設定できる。
また、危機対応、オンボーディング、人事異動、健康・心身の幸福、ダイバーシティ&インクルージョンなど、幅広い場面での従業員体験の創出支援が可能になる。管理者向けには、チームの多様性と結束力を向上させる方法についてガイダンスを提供するプロセスを作成。これにより、研修コースや、偏見なく面接を行うためのヒントを提供するナレッジ記事、インクルージョンの醸成方法に関する教育動画などを「Workday」や企業内システムからタスクとして組み込むことができる。
あわせて、従業員に関するおもなリスクや業務改善の機会を洗い出し、そのインサイトをわかりやすくまとめた形で提示する拡張分析アプリケーション「Workday People Analytics」の提供開始も発表されている。
同ソリューションは、「Workday HCM」「Workday Financial Management」「Workday Adaptive Planning」といった同社の一連のアプリケーションを補完するものとなる。新型コロナウイルス感染症やオフィス勤務の再開、先進的なダイバーシティ&インクルージョンに関連する課題への取り組みにおいて、さらなる支援を提供する。