情報処理推進機構(以下、IPA)は、年末年始に先駆けて長期休暇における情報セキュリティに関する注意を促している。
IPAによると、年末年始のような長期休暇はシステム管理者が不在になることから、ウイルス感染や不正アクセスなどの被害が発生した場合に対処が遅れてしまうことがあるという。場合によっては関係者に対して被害がおよぶ可能性もあるとしている。
また、最近は外出自粛の影響により、家でパソコンを利用する時間が長くなっており、ウイルス感染やネット詐欺被害のリスクは高まっているという。
IPAでは最悪の事態とならないよう、組織のシステム管理者および利用者、家庭の利用者のそれぞれに対して取るべき対策を同機構のホームページで公開している。
さらに、11月から「Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスの攻撃が再開し、12月現在も攻撃が続いているという。Emotetの攻撃では、過去にやり取りされたメールやメールアドレスが転用され、ウイルスメールとして送られてくることがある。そのため、長期休暇明けはメールが溜まっていても、すぐに添付ファイルやURLリンクは開かず、1件ずつ慎重に確認するよう呼びかけている。
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