
2024年12月4日から6日にかけて、国際サイバー・情報安全保障カンファレンス「CYDEF 2024」が開催された。情報の発信、認識の共有、連携の確立を目的として世界の有識者が集まり、議論を通じてその深化と普及が図られた。本稿では、12月3日に開催された「Day0」の様子を一部レポートする。
7回目となる国際サイバー防衛カンファレンス
CYDEF 2024の主催は、サイバーディフェンスイノベーション機構。同カンファレンスの後援には政府関連機関や自治体をはじめ、各国の大使館や企業、団体、研究所、大学関係などが名を連ねる。講演の約8割は海外のスピーカーが占めるなど、国際色豊かだ。なお今回は7回目の会合となり、「脅威と共創──技術と連携で挑む実践力の獲得」をテーマに開催された。
今回、Day 1からDay 3までの3部構成となっており、Day 1は「現代紛争と認知戦・重要インフラ防護」、Day 2では「重要インフラ防衛」をテーマにセッションが行われ、登壇者は20ヵ国、約50名に及んだ(Day 3は全体を総括する内容となった)。ただし、今回取材したのは、12月3日に開催されたプレイベント「Day0」。会場もグランドプリンスホテルではなく、衆議院第1議員会館 国際会議室で行われ、入館には空港並みの厳重なセキュリティチェックが行われた。
Day 0にあたるプレイベントは挨拶にはじまり、基調講演、米国におけるサイバー演習の状況、研究機関の紹介、サイバー教育、サイバーイノベーションハブのテーマで、登壇者などがLT(ライトニングトーク)を実施。その途中には「NATO Strategic Communications Centre of Excellence」と「The Organization for Cyber Defense Innovation」とのMoU(Memorandum of Understanding:基本合意書)の調印式も執り行われた。
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吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)
元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。
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