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ファイルとは何か

 皆さんがコンピュータを使う上でファイル(File)の操作は日常茶飯事として行なわれていることであろう。ファイルとは特定の情報を集合させた意味あるデータの塊のことだ。

 例えば給与計算を行なう計算シートやワープロの文書を保管するものなどがあり、事務処理で使う紙でできたファイル(綴じてまとめた書類)のように使えるため、このような呼び名が付いた。本や大学ノートのようなものをイメージしても良いであろう。

 「ファイル」という呼び名はUNIXやWindowsなどオープン系サーバーの世界では広く一般的な呼び名になっているが、ホスト系サーバーでも「ファイル」という呼称は使われているが、これとは別に「データセット(Dataset)」という呼び名も使われている。呼び方は違うが全く同じものを指していると考えて良い。

 オープン系サーバーの場合、ディスクは一般に「FBA(エフ・ビー・エー:Fixed Block Architecture)」と呼ばれる方式を採用しており、512バイトの塊でディスクを読んだり書いたりする。この単位を「セクター(Sector)」もしくは「ブロック(Block)」と称している。セクターやブロックの大きさは固定である。

 これに対してホスト系サーバーはブロックの大きさを変えることができ、データの物理的な配置形態から「CKD(シー・ケー・ディー:Count Key Data)」と呼ばれる方式を採用している。

 話を簡単にするために、ここではオープン系サーバーの例を中心に解説を進めていこう。ファイルは本やノートとは異なり、必ず1つの塊の状態でディスクなどのストレージ装置に保管されるわけではない。1つのファイルが4096バイトであった場合、オープン系サーバーでは512バイトのセクターが8個必要になるため、このファイルは8個分のセクターがディスク上に空いていないとデータは保管できない。この8個のエリアは連続した領域である必要は無い。

 無論連続した領域であった場合、パフォーマンス的なメリットを得られるため喜ばしいのであるが、1個、3個、2個、1個、1個という風に別々の空いた場所に置かれても一向に構わない(図6-2)。これら別々に配置されたセクター群を1つのファイルという形に見せ、ユーザーから1つの塊として扱えるようにしているのがファイルシステムの1つ目の役割である。

図6-2 ファイルを構成するデータの配置
図6-2 ファイルを構成するデータの配置

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プロフィール
佐野 正和サノ マサカズ

1986年日本アイ・ビー・エムの入社、本社SE技術部門で13年間ストレージ製品を中心に技術サポートを行なう。1999年にストレージ製品事業部に移り、以後、IBMストレージ製品の営業推進やソリューション推進、製品企画などの業務に携わる。現在、システム・ストレージ事業部でソリューション担当部長を拝任し、同社に17人いるシステムズ&テクノロジー・エバンジェリストの一人として各種講演活動も積極的に行なっている。




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