SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

DB Press(AD)

“新たなDB2の姿”が明らかに-IBMの大規模カンファレンス「IODC Japan 2013」が4月11日開催

IBMの大規模カンファレンス「Information On Demand Conference」、通称IODCが今年も4月11日(木)に東京で開催される。6回目を迎えるIODC Japan 2013は、日本IBMの全1日開催のイベントの中でも、その規模は最大だ。今回のテーマは「Think BIG」。ビッグデータ活用の実践にフォーカスし、その具体的な中身と先駆企業が実践する事例が数多く紹介される。今回は、本カンファレンスの見所を紹介する。

IODC Japan 2013で“新たなDB2の姿”が明らかになる

 企業におけるビッグデータ活用、それを実現するために必要なシステム構成要素は、いまや多岐にわたる。当初はHadoopなどの、ビッグデータ用として「最近になって新たに登場したもの」が注目を浴びた。しかしながら、昨今のビッグデータ活用の「実践」を考える段階になってからは、改めてビッグデータ活用のためのインフラ、つまりは従来のデータベースやBIなどの技術に再び注目が集まっている。今回のIODC Japanにおいても、ビッグデータ活用の実践をすでに行っている企業の具体例を紹介するセッションや、さらには最新のビッグデータ活用のためのインフラ技術を解説するセッションが多数用意されている。

 ビッグデータインフラという観点から注目すべきなのは、午後の部のE、Fトラックだろう。ここには、データベースという大量データを扱う上での基本中の基本技術を、ビッグデータ視点で解説するセッションが多数ある。その中でも注目なのは、E-4のセッションだ。ここでは、DB2の最新版についての紹介があるという。

日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業 
インフォメーション・マネジメント事業部
データマネジメント製品営業部 部長 池田 高也氏
 日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業 インフォメーション・マネジメント事業部 データマネジメント製品営業部 部長 池田高也氏

 「DB2は、pureScaleというクラスターの仕組みを加えたことで、高い拡張性と高い可用性を提供するシェアードディスク型と、高い性能を発揮する従来のシェアードナッシング型という2つのアーキテクチャを実現しています。今回の新しいバージョンは、そのDB2の用途をさらに大きく広げる機能拡張です。DB2にXMLやpureScale機能を取り込んだのに匹敵、いやそれ以上にインパクトのある機能拡張だと考えています。」

 日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業 インフォメーション・マネジメント事業部 データマネジメント製品営業部 部長の池田高也氏は、新しいDB2はメモリやストレージをより有効に活用することで、データウェアハウスのような分析系の処理とOLTP系の処理を共存させられるようになると言う。

 ビッグデータ時代になり、顧客ニーズはさらに多様化している。大量データに対するリアルタイム分析、高いレスポンスでのトランザクション、極めて高い可用性。これらに対し、たとえば2010年にpureScaleの提供を開始し、オープン系システムでメインフレームに匹敵する高可用性という顧客ニーズに応えてきた。IBMは、用途に最適化したラインナップを提供することで、多様な顧客ニーズに応えている。さらに、顧客からはスピード感も求められるので、アプライアンス型のPureData Systemも加えている。

 大量データを効率的に処理するには、用途別に最適な性能、機能の提供が望ましい。とはいえ、1つのデータベースの中で複数ニーズを満たしたい要望もある。新しいDB2は、まさにそれに応えるものとなるようだ。

  「シングルデータベースの中で、どこまで実現できるかを追求した製品となります。DB2が機能や性能面で、さまざまな形でハイブリッド化するものだと考えてください」と池田氏。ハイブリッド化することで、効率化がなされ結果的にはコストも下がる。さらには、運用管理の負荷も軽減する。そして、それだけでなく従来製品と比べても「大幅な性能向上が見込めます」と池田氏は言う。いったいどのような仕組みでそれを実現しているのか、気になる人はぜひE-4のセッションに参加してみて欲しい。

米IBMのCTOティム・ビンセント氏が初来日、DB2の将来像も紹介

 もう1つ、DB Onlineのキュレーターとしてもぜひ参加したいのが、E-3のセッションだ。DB2のChief Architectでもあるティム・ビンセント氏の講演だ。「ティムは、世界に77人しかいないIBMフェローの1人で、DB2を含めたインフォメーション・マネジメント製品のChief Technology Officer(CTO)です。技術的なアーキテクトのトップを務める人間であり、今回は日本に初めて来日します」と池田氏。

 ビンセント氏は、めったに海外に出て講演を行うことはないそうだ。その彼が、わざわざ日本までやって来てDB2について語る。さらに、前述のDB2の最新版についても、ワールドワイドでプレス発表後すぐのタイミング、つまりは初のユーザーお披露目の場がIODC Japanとなる。これらをみても、今回のIODC JapanをワールドワイドのIBMとしてはかなり重要視している姿がうかがえる。

 ビンセント氏のセッションでは、最新版のDB2のさらに先となる「DB2の将来像」についてもテクノロジー・プレビューの形で紹介される予定だ。講演の内容としては、実績のあるXML機能の拡張について、さらにはJSONを含めたDB2で扱えるデータフォーマットの拡張についてなど、今後の製品機能開発の方向性について解説があるという。データベースという基盤ソフトウェアが、今後どのような進化を見せていくのか。興味がある人は、ぜひともビンセント氏のセッションに参加すべきだ。

 個人的な見解ではあるが、DB2はバージョン9.5の時代までは、Oracle Databaseに追いつけ、追い越せで拡張、機能追加されてきたイメージだった。それがバージョン9.7となり、DB2ならではの機能、性能が「グッと」オモテに出てきたように思う。もちろん、IBMとして9.5まででは手を抜いていた、なんていうことは決してないだろう。だが、ここ数年のDB2で「IBMもいよいよ本気になったな」という感があったのも事実ではないだろうか。

 DB2では、当然ながら最近話題のインメモリデータベース機能なども視野に入っているようだ。各社のデータベースが、まさに切磋琢磨で大きく進化している、そのまっただ中にある製品の1つだ。そんなDB2の現実、そして将来の姿を確認したければ、今回のIODC Japanは最適な機会となるだろう。ちなみに、DB2関連のセッションに参加すると、2月26日に刊行されたばかりの最新書籍『DB2 10 エバリュエーション・ガイドブック』(翔泳社発行)がプレゼントされるとのことで、この情報も要チェックだ。

 ■「IODC 2013 Japan」 開催概要 
・イベント名:「Information On Demand Conference Japan 2013」
・日       時:2013年4月11日(木曜日)10時~18時15分(受付開始 9時20分)
・会    場:ザ・プリンス パークタワー東京(東京 芝公園)
・主    催:日本アイ・ビー・エム株式会社
・参 加 費:無料(事前登録制)
 
★イベントの詳細とお申込みはこちら!

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4616 2013/03/01 11:00

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング