「コーポレート・フェローシップ」は、民間企業からリーダー候補人材を受け入れ、コードフォージャパンの「フェロー」として希望する自治体へ派遣するプログラム。
コードフォージャパンは、従来から、公募したエンジニアやプロジェクトマネージャーを採用し「フェロー」として、地方自治体へ派遣する取り組みである「フェローシップ」を実施してきており、今年4月から開始した第1陣は、福島県浪江町に派遣を実施している。
浪江町では、タブレット配布事業において町民の抱える課題発掘や町民目線のやアプリケーション設計などで実績をあげつつあるという。
しかし、フェローの任期は原則として1年間と長期であるため、一般企業に勤めている会社員等には参加のハードルが高い面があったという。そこで今回、一般企業から1~3か月程度の“研修”の形で広く人材を集めることで、フェローシップ活動をさらに広げていくことを狙い、このコーポレート・フェローシップ・プログラムを実施することになった。
プログラム設計にあたっては、jig.jpとSAPジャパンが協力し、多様性とオープンイノベーションを学べるリーダーシップ開発の機会を、日本企業にも受け入れられる形で提供する革新的な人材開発プログラムにしたとしている。
「コーポレート・フェローシップ」は、まずパイロットとして福井県鯖江市で10月から開始。2015年1月より一般企業からの参加申し込みを実施し、2015年4月から他の自治体への派遣も行う予定。
鯖江市は、日本で初めてオープンデータの公開を開始した自治体であり、「コーポレート・フェローシップ」を活用することで、提供データの利用促進や高価値データの発掘、市民協働の促進など、より高次元のオープンデータ活用をめざしたオープンガバメントのための戦略作りを進めるという。
jig.jpは、自治体が保有するデータのオープンデータ化を支援するサービス「odp(オープンデータ・プラットフォーム)」を提供し、鯖江市、流山市などの自治体のオープンデータ化を推進してきた。
そうしたオープンデータを利用するスマホアプリを開発、「データ」と「アプリ」の両輪でオープンデータ活動、鯖江市を中心としたコード・フォー活動「Code for Sabae」などの支援を行ってきた。
SAPは、プロジェクト推進を通じてリーダーシップを磨くプログラムを実施しており、オープンガバメント活動においても、オープンデータという共通スキームを用いることで、多くの自治体が抱える共通の課題を効果的に解決するオープンガバメント推進モデルの構築を図っていくという。
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