NRIがオープンソースのID基盤として、2010年から提供してきた「OpenStandia/SSO&IDM」は、利便性を損なうことなく、情報システム全体を安全かつ柔軟に低コストで維持管理することが可能となる点が特徴だという。
今回提供を開始する新バージョンは、7月に提携したForgeRock社から提供を受けたオープンソース・ソフトウェア「OpenAM」と「OpenIDM」の最新版を組み込んだものだという。
新バージョンでは、企業システムごとのさまざまな認証環境への対応に加え、「OpenID」等のIDフェデレーションの標準技術にも対応。また、認証強度を高める手段として、多要素認証やリスクベース認証を行うことが可能。
さらに、日本企業の特有の人事制度や慣習に適合したIDライフサイクル管理、権限管理、ワークフロー、証跡管理等においても、機能の強化を図ったとしている。
「OpenStandia/SSO&IDM V2」の主な特徴は次のとおり。
- 大量アクセス/大規模システムに対応可能なアーキテクチャ
- 認証・認可・IDプロビジョニング等の各機能をプラグインとして実装
- 既存の企業システムのさまざまな認証環境に対応(フェデレーション、リバースプロキシ、エージェント、Active Directory Windowsログオン)
- IDフェデレーションの国際標準プロトコル「OpenID Connect」「OAuth」「SAML」「WS-Federation」をサポート
- ワンタイムパスワード等の多要素認証やリスクベース認証についてのプラグイン対応
- IDライフサイクル管理、権限管理、ワークフロー、証跡管理機能の強化