「PowerGres」は、「PostgreSQLをより使いやすく」「PostgreSQLをより安心して使う」「PostgreSQLに安心のサポートを」をコンセプトにした製品で、シングル構成、レプリケーション構成、HA構成が可能だ。オープンソースデータベースを採用することでコストパフォーマンスに優れたデータベースとして、累積12,000本以上の出荷実績があるという。
今回販売を開始するのは、「PowerGres」ファミリのうち、シングル構成およびレプリケーション構成が可能なPowerGres on Linux(Linux向け)、PowerGres on Windows(Windows向け)の2製品で、以前の PowerGres V9.4に加えて以下の新機能が利用可能になる。
・パラレルクエリで大量データを並列処理して高速化
1つのクエリを複数のプロセスで実行するパラレルクエリ機能が実装された。クエリによっては数倍の性能向上を実現する場合がある。
・さらに厳密な同期レプリケーションが可能に
以前までの同期レプリケーションはスタンバイへのデータ転送までしか保証できなかったが、9.6からデータベースへの適用までを保証できるようになった。
・UPSERT操作が実現可能に
INSERTで制約による衝突が発生した場合に、別のアクションを実行させる構文が追加された。これにより、いわゆる UPSERT(INSERTしようとした行が存在すれば更新する)を実現できる。
・整列データに有利なインデックス方式登場
整列に配置されたデータに対して効果を発揮するインデックス方式BRINが利用可能になった。小さいサイズで、デフォルトのインデックス方式のB-Treeに迫る性能を発揮できる場合がある。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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