UiPathは、エージェンティックオートメーションを実現するプラットフォーム「UiPath Platform for Agentic Automation」を発表した。
同社が提唱するエージェンティックオートメーションとは、RPAやAIモデル、人間の専門知識を統合したワークフローで、人、ロボット、AIエージェントが相乗的に連携してプロセスを最適化するものだとしている。今回発表されたプラットフォームは、オープンでセキュアなオーケストレーションを核とし、拡張性と柔軟性とコンプライアンスを備え、AIエージェント、ロボット、人の役割を設定・管理することでワークフローを変革するという。
主な機能
- UiPath Maestro:プラットフォームの中核となる新しいオーケストレーションレイヤー。プロセスインテリジェンスとKPIモニタリングにより、複雑なビジネスプロセスのエンド・ツー・エンドの自動化、モデル化、最適化を実現するという。Maestroには、AIベースのエージェントをシステムや組織全体で安全に拡張するにあたって必要となる、一元管理の監視機能が備わっているという
- エージェンティックワークフロー:管理されたエージェントモデルにより、UiPathはAIエージェントが定義されたガードレールの範囲内で稼働することを保証し、セキュリティと予測可能性、パフォーマンスを確保するとのことだ
- UiPath Platform:ローコードツールやコーディング環境により、ビジネステクノロジストと熟練開発者の双方を支援する
- エンタープライズ向けのオープンなマルチエージェントフレームワーク:LangChain、Anthropic、Microsoftをはじめとするサードパーティー製エージェントフレームワークと連携し、ワークフロー全体で機能するマルチエージェントシステムをサポートするという。また、Google Cloudとは、Agent2Agent(A2A)という同社の新しいオープンプロトコルにおいてパートナーシップを締結。A2Aにより、AIエージェントは相互通信できるようになり、情報を交換して様々なエンタープライズプラットフォームやアプリケーション上でアクションを調整できるようになる
- UiPath IXP:非定型データに対し、マルチモーダルでAIをベースとした分類および抽出機能を提供。IXPは、請求審査やローン申請、電子バッチ記録といった複雑なユースケース向けに構築されており、エンタープライズ規模でのドキュメント処理を実現
- Agentic UI Automation:プライベートプレビューとして発表。自然言語ベースのエージェントで、ユーザーの意図を理解し、複数のステップを踏むタスクを計画して、インターフェース全体のアクションを自律的に実行するという
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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