福井大学医学部附属病院は、最新技術への対応強化とIT-BCPも見据えた運用改善、医療現場に最適な電波環境の整備に向けて、アライドテレシスの製品・サービスを採用した。
採用の決め手として、以下が挙げられている。
- 運用を自動化する統合管理技術
- 可用性を高める経路の冗長設計
- シングルチャンネル方式により電波干渉を回避
導入した製品・技術
- AMF(Autonomous Management Framework):ネットワークを仮想的に統合し、運用の自動化により管理負荷を軽減
- VST-APLシリーズ:ネットワーク全体を可視化し、誰でも管理できる直感的な運用環境を実現
- AWC-CB(Channel Blanket):シングルチャンネル方式で電波干渉を防ぎ、安定したWi-Fi環境を提供
- EPSR(Ethernet Protected Switched Ring):リング構成による経路冗長化で可用性と信頼性を向上

導入後の効果
- 運用負荷の軽減と業務効率を向上:仮想化技術や集中管理ツールの導入により、分散していたネットワークの管理が一元化。機器ごとの設定作業が不要となり、運用の自動化と迅速な対応が可能に
- 安定した医療IoT基盤を実現:シングルチャンネル方式の無線LANと冗長化ネットワーク構成により、電波干渉や障害による通信断を回避。医療機器やIoT端末を安定して接続できる環境が整備された
- サイバー訓練および非常時対応体制を強化:実践的なサイバー攻撃対策訓練を通じて、万一のインシデント発生時にも迅速な初動対応が可能に。医療現場の継続性を支える体制を強化
福井大学医学部附属病院 医療情報部 副部長 准教授 山下芳範氏
ネットワーク更新後もAWC-CBは全く問題なく使えており、IoT機器への影響もみられません。今後はすべてがワイヤレス化されていくと感じています。IoTだけでなく、蓄積された情報を活用して医療の質向上に繋げたいと考えています。周波数帯域をさらに拡張したいところですが、医療現場では古い規格の機器も多くそこが課題です。引き続き新しい技術開発を期待しています。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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