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日本IBM、AI駆動型統合基盤「webMethods Hybrid Integration」発表 AI Gatewayで企業のAIガバナンスを強化

 日本IBMは8月4日にハイブリッド統合連携基盤「IBM webMethods Hybrid Integration」に関する勉強会を開催した。同社テクノロジー事業本部 オートメーション・プラットフォーム事業部 事業部長理事の上野亜紀子氏とシニア・オートメーション・テクニカル・スペシャリストの恩田洋仁氏が登壇し、企業のAI時代を支える自動化戦略とハイブリッド統合連携基盤の重要性について解説した。

複雑化するIT環境に必要な自動化戦略

日本IBM テクノロジー事業本部オートメーション・プラットフォーム事業部事業部長理事 上野亜紀子氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部 オートメーション・プラットフォーム事業部 事業部長理事 上野亜紀子氏

 AIの普及により、企業の業務にイノベーションをもたらす一方で、それを支えるIT環境はますます複雑さが増している。上野氏は「AIが実証的な段階から本番業務に適用されるにつれて、AIそのものだけではなく、それを支える構築・運用といったところにも自動化や最適化といったテクノロジーを組み込むことで、実際にAIの投資をビジネスの価値につなげていくことが必要になる」と指摘した。

 IBMはこの課題に対し、「ハイブリッド・バイ・デザイン」という考え方を重視している。これは、場当たり的な対処の結果、混在環境になってしまう「ハイブリッド・バイ・デフォルト」の状況を避け、意図的に設計されたハイブリッド環境を目指すものだ。恩田氏は「目指すべき姿はハイブリッド・バイ・デザインで、様々なアプリケーションは最もそれに適した環境に配置し、環境間は相互運用ができてポータビリティを持つという状況が必要」と説明した。

日本IBM シニア・オートメーション・テクニカル・スペシャリスト 恩田洋仁氏
日本アイ・ビー・エム株式会社 シニア・オートメーション・テクニカル・スペシャリスト 恩田洋仁氏

 同社では過去5年間でかなりの投資を行い、自動化に必要な製品を買収や新規開発により拡充してきた。統合技術領域においても、StepZenやwebMethodsといった定評のある製品を買収し、Event Automationという製品では新しいAI Gatewayという機能を自社で開発している。

提供:日本IBM [画像クリックで拡大]

AI駆動の統合とコンポーザブルなITの実現

 紹介されたwebMethods Hybrid Integrationは、2025年6月16日にリリースされたIBMのハイブリッド統合戦略を体現するiPaaS製品である。恩田氏は「この製品は、いわゆるIntegration Platform as a Service(iPaaS)と呼ばれる製品の位置付けにある」と述べ、従来のiPaaS製品の課題を解決する新たなアプローチについて説明した。

 従来のiPaaS製品は、REST APIが前提となっているため、全てのシステムがAPI化されていない企業環境では限界があった。webMethods Hybrid Integrationでは、REST APIにとどまらず、基幹システム連携、ファイル連携、B2B連携、Kafkaを中心としたリアクティブ統合パターンなど、複数の統合ユースケースにハイブリッドに対応している。

 また、「AI駆動の統合」も大きな特徴の一つだ。生成AIやエージェント型のAIを活用して開発生産性を高める機能が組み込まれている。恩田氏は実際のデモを通じて、マーケティング担当者が自然言語でキャンペーンの実行を依頼すると、iPaaSがAIとの対話を通じて販売システム、CRM、マーケティングシステムとの連携を自動的に構築する様子を紹介した。

提供:日本IBM [画像クリックで拡大]

統合資産の一元管理と新たな価値創出への道筋

 webMethods Hybrid Integrationは、ハイブリッド・コントロール・プレーンという統一された管理画面を提供し、様々な環境への統合ランタイムのプロビジョニング、運用管理、モニタリングを一箇所で実現する。上野氏は「お客様自身でどれを使うかを選択していただき、必要な統合機能のランタイムを必要な数だけセルフサービスで用意していただくことができる」と柔軟性を強調した。

提供:日本IBM [画像クリックで拡大]

 さらに、API管理機能では、AI Gatewayという機能により、企業内のAIサービスの利用を一元管理し、ガバナンスを効かせながら活用を推進できる。恩田氏は「AIの機能もAPIと同じように、ゲートウェイで一元管理してカタログ化して共有し、ガバナンスを効かせながら活用を推進させるべき」と述べた。

 製品のもう一つの重要な機能として、既存のREST API定義からMCP(Model Context Protocol)ツールを生成する機能がある。これにより、AIエージェントがバックエンドAPIと業務を通じて対話し、自動的に業務を実行できる環境を構築することが可能になる。

提供:日本IBM [画像クリックで拡大]

 今回の発表により、IBMは従来のiPaaSの範囲を大幅に拡張し、真のハイブリッド環境でのコンポーザブルなITの実現に向けた包括的なソリューションを提示した。

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail : k...

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