伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Wiz Cloud Japanのクラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz」の取り扱いを開始すると発表した。
Wizは、クラウド環境の構成、アプリケーション、ID、データなどを一元的に保護するCNAPP(Cloud-Native Application Protection Platform)と呼ばれるクラウド型のセキュリティソリューション。APIを通じて各種クラウド環境に接続するため、IaaSやPaaS、コンテナ環境に専用ソフトをインストールする必要がなく、システムへの影響を抑えながら短期間でリスクを可視化できるとしている。「Wiz Cloud」「Wiz Code」「Wiz Defend」の3つの主要機能で構成され、クラウド環境の設計や構築、運用に至るまで、包括的なセキュリティを提供するとのことだ。
- Wiz Cloud:クラウド環境における構成やセキュリティの設定不備、過剰な権限付与などのリスクを横断的に可視化し、対応すべき脅威の優先順位付けを支援
- Wiz Code:アプリケーション開発時の設計ミスや脆弱性、権限の不備などを早期に発見。システム開発の安全性を担保しつつ手戻りを減少させ、開発のコスト削減やスピード向上に寄与し、システム開発の上流段階でのセキュリティ対策を実現
- Wiz Defend:クラウド上のアプリケーションやサービスをリアルタイムに監視。不審な動きを検知し、ランサムウェアなどの攻撃に対する継続的な防御を実行
また、9月よりクラウド環境における統合的なセキュリティ対策の導入・運用支援サービス「マネージドCNAPP」の提供も開始。マネージドCNAPPは、マルチクラウド環境でのセキュリティ運用負荷を軽減するという。Wizの初期導入における設計・構築支援に加え、導入後も操作サポートや、アラート検知および対応状況のレポート作成など、継続的な運用を支援。長年培ったマルチクラウド運用の知見を活かし、同サービスを開発したとのことだ。
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マネージドCNAPPのイメージ
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今後、WizとマネージドCNAPPをクラウドサービスの利用が進む企業を中心に展開し、あわせて3年間で20億円の売り上げを目指すとしている。
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