このストレージでは、日立独自のインテリジェントな重複排除・圧縮技術を活用した「データ容量最適化サービス」により、コストパフォーマンスを最大10倍向上するという。また、ITシステムの運用・管理を自律化するソフトウェアを強化し、ストレージの導入・運用時の設定に要する時間を最短10分の1に短縮する。
これらにより、日立は、データセンターやITシステムの革新を推進するデータセンターモダナイゼーションをさらに進め、企業の新規ビジネス創出や既存事業の拡大に貢献するとしている。
新製品・サービスの特徴
1. ハイエンドクラスの高性能・高信頼を実現する新ミッドレンジ・フラッシュストレージ
フラッシュ媒体のアクセス性能を最大限に引き出すため、データアクセス処理などの機能を刷新した新アーキテクチャを搭載し、ハイエンドクラスからローエンドクラスまでをカバーする新ミッドレンジ・フラッシュストレージを提供。
最上位モデル「VSP F900」においては、従来のハイエンドモデルを上回る性能を備え、あらゆる高負荷環境において安定した高性能を実現。これにより、従来のハイエンドストレージからの置き換えを可能とする。また、高信頼性を提供するとともにローエンドクラス向けに機能などを最適化した「VSP G130」の提供により、フラッシュストレージ環境の導入を容易にする。
2. コストパフォーマンス最大10倍向上を実現する新技術・サービス
データのアクセスパターンに合わせて自動的にデータ処理のタイミング・方法を変更することで、性能・容量を最適化するインテリジェントな重複排除・圧縮技術により、コストパフォーマンス最大10倍向上を可能にした。
さらに、データ容量削減効果を事前に見積もり、移行後のフラッシュストレージの構成を提案すると同時に、そのデータ容量削減効果を保証する「データ容量最適化サービス」を新たに提供。これにより、フラッシュストレージ移行時の重複排除・圧縮技術によるデータ容量削減効果に対する不安を軽減。
3. ITシステム全体の自律運用・管理機能を強化
ITインフラ運用自動化ソフトウェア「Hitachi Automation Director」を強化し、アプリケーションからストレージまで、ITシステム全体の運用・管理を自律化することで、より迅速なリソース割り当て、運用コストの削減、操作ミスの低減が可能となった。
具体的には、国内で豊富な導入実績を持つ統合システム運用管理「JP1」との連携を可能にする「Automatic Storage Operation for JP1」の提供を開始。このソフトウェアの効果検証結果では、ストレージの導入・運用時の設定に要する時間を最短10分の1に短縮した。