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マクニカが脳科学とAIを融合する「BrainTech」事業開始、 インナーアイの製品を提供

 マクニカは、AIの社会実装を加速化する「BrainTech」の取り組みを開始し、「BrainTech」においてリードするInnerEye(以下、インナーアイ)のソリューションを提供することを発表した。

 インナーアイのソリューションを軸に、日本に加え、マクニカの海外拠点であるドイツ、ブラジルとの連携により、グローバルベースで獲得する事例や技術導入情報をシェアし、共通課題に対するソリューションの構築を加速させるとしている。

BrainTechとは

 「BrainTech」とは、Brain(脳)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語で、脳科学をベースにした技術、サービスを指す。物と人間の脳をつなぐ新たな取り組みであり、社会イノベーション、デジタルトランスフォーメーションを進めるうえで、重要な役割を担う技術として注目されている。日本においても様々な脳科学の研究がおこなわれてきており、研究から生まれた成果がサービスとして発表されているという。

インナーアイのソリューションについて

 インナーアイのソリューションは、EEG(脳波測定器)を通して脳活動の状況をとらえ、人の認識・判断をAIに短期間で学習させることができる。

 本ソリューションには、下記特徴があるとしている。

 1.アノテーション時間の短縮

 人に対して画像データを提示し、その画像データに対する人の判断、判定を脳波からとらえ、データにタグ付けを行う。脳波の発生からタグ付けまでにかかる時間は早く、通常4画像データ/秒のスピードでタグ付けが行える。

 2.人の判断を基にしたアノテーション

 その人独自の判断を、脳波を基にして判定し、タグ付けを行う。エキスパートの経験や知識を基にした判断や特に直感的な判断を基に、いわゆる「見る人が見ればわかる」をAIに学習させることができる。

 3.学習時間の短縮

 確信を持って判断していないケースや、疲労しており判断が鈍る可能性がある際には、脳波に違いが現れる。この違いを使い、脳波からタグデータの生成と同時に確信度も生成。確信度はAI学習に使用され、確信度が低いタグに対しては、AIの学習影響を小さくすることができる。タグの誤りによるAIの精度低下を避けることができ、学習時間の短縮につながる。

 ※本ソリューションによるAI学習方法の概略

BrainTechの適応領域

株式会社マクニカ 代表取締役社長 原 一将氏 マクニカのチーム/インナーアイ/東京農工大 田中聡久教授

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