Auth0は米現地時間12月15日、ハッキングやデータ漏洩の脅威を軽減するセキュリティ機能、アダプティブ多要素認証(Adaptive MFA)の提供を開始した。
従来の多要素認証はログインごとに試行されていたが、アダプティ多要素認証は、ログインがリスクをともなうと判断された場合にのみ表示される。これは、既知のデバイスからの異常行動、不可能な移動、IPレピュテーションを測定する総合的なリスクスコアによって計算されるという。
アダプティブ多要素認証を使用することで、特定ユーザーの行動パターンに合致しない場合にのみ、エンドユーザーに二次的な認証を要求することができるとしている。
たとえば、サンフランシスコで毎朝同じ時間に個人のパソコンからアカウントにサインインしているユーザーの場合、アダプティブ多要素認証は、ログインが地域外、通常の時間枠外、または別のコンピュータやIPアドレスから行われた場合にのみ、第二要素認証機能を提示するものだという。
Auth0のチーフプロダクトオフィサー Shiven Ramji(シヴァン・ラムジ)氏は、「この新機能は、自動攻撃、アカウントの乗っ取り、フィッシング攻撃などの高度な脅威に対抗するために設計されています。これまでセキュリティとユーザー体験のトレードオフを余儀なくされていた企業にとって、アダプティブMFAは重要な検討事項です」と述べている。
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