ニュータニックス・ジャパンは、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が、Nutanix Cloud Platformを採用して、設計開発部門向けに3D CADソフトウェアが稼働する仮想デスクトップ(VDI)環境を構築したことを発表した。
トヨタの設計開発部門では、多くの従業員が3D CADソフトウェアを活用した設計業務を行う際には、オフィスに設置されている物理ワークステーション端末を使用。加えてDX開発推進部も、ワークステーション端末の維持管理や調達コストなどの課題を抱えていたという。
こうした課題の解決に向けて、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)の導入を検討し、Nutanix Cloud Platformの採用が決定したとしている。同社では、約1,000台分のVDI環境をわずか2ヵ月ほどで構築。VDI環境が整備されていたことで、自宅でもオフィスと同様に設計業務を行うことが可能だとしている。
DX開発推進部 孝久正信氏は、「今後はトヨタだけでなく、トヨタグループにも同様の仕組みを展開していく予定です。将来的にはコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)ソフトウェアもVDI環境で使えるようにして、設計開発部門の働き方改革をさらに推し進めていきたいと考えています」と述べている。
トヨタでは、設計開発部門における在宅勤務制度の普及に加え、この取り組みにより、今後も段階的にVDIへの移行を進め、共用端末や低稼働端末をVDIに集約していくことで最終的に端末数を約半分に削減し、大幅なコスト削減を目指すとしている。
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