NECは、顔認証を行う際に写真、ディスプレイ表示、3Dマスクなどによるなりすましを高精度に検知する技術を開発した。本技術は国内企業で初めて「iBeta(アイベータ)」による試験において、ISO規格に適合したという。
本技術は、iBetaのなりすまし検知ソフトウェア品質保証基準のレベル1に加え、上位となるレベル2にも適合。本人の顔の拒否率についても、iBetaの基準である15%以下を超えた5%以下を実現しているという。また、コンピュータリソースが限られているスマートフォンやタブレット端末などで動作できるよう、なりすまし検知の処理を軽量化。これにより、決済アプリケーションやWebサイトなどモバイル端末上で顔認証を行う際も、スムーズななりすまし検知と防止が可能となり、精度と信頼性を両立しオンライン本人確認に貢献するとしている。
NECは今後、本技術を用いてモバイル端末向けアプリケーションに加えて、企業・施設・イベント会場の入退場ゲートや決済端末など、様々なシーンに対応した製品を提供し、顔認証の信頼性向上に貢献していくという。
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