OSとVMの一体化で、これまで以上の信頼性と性能が得られる
Oracle OpenWorld 2009 の最終日、最大の関心を集めるCEOラリー・エリソン氏のキーノート。セッションでは、Oracle Enterprise Linux、Oracle VMのアップデート、そして先日発表したばかりのOracle Exadata V2について紹介され、さらに、新たなサポートシステムとOracle Fusion Applicationsの最新動向という盛りだくさんの内容となった。
Oracleでは数年前からLinuxビジネスに本格参入しており、RedHat互換のOracle Enterprise Linuxを提供している。さらに、サーバー仮想化ソフトウェアとしてOracle VMも提供を開始している。これらは両方ともOpen Source Softwareとして提供しており、すでに多くの実績があるとのことだ。
Oracle Enterprise LinuxやOracle VMについては、自分たちが素晴らしいものだと言う以上に、顧客からの高い信頼性がすでに数多くあるとのこと。HPが行った顧客の調査結果では、世界中で37%がRedHat Linuxを、15%がSUSE Linuxを利用しているのに対し、なんと65%もがOracle Enterprise Linuxを採用しているとのことだ。
さらに、「デルやBTのようなテクノロジー系の企業が、OracleのLinuxソリューションを選んでいるということが、Oracleの技術が高度なものであることの、1つの証明になっている」とエリソン氏は語る。 Oracle VMの上では、LinuxはもちろんSolarisもWindowsも稼働する。
これらの対応は今後とも変わるものではないが、Oracle VMの管理ツール部分に関しては、今後はOracle Enterprise Linuxと一体化するような方向性が示された。「OSとVMを一緒に開発していくことで、より一層仮想化環境での信頼性は向上し、性能も上がる」と指摘した。