そうだ、カゴヤ、行こう
京都につくや否や、まっさきにデータセンターへと向かう我々編集部(*日帰り出張)。同じく東京から同行してくださったカゴヤ・ジャパンの佐野さんと某駅で待ち合わせ。
タクシーで走ること数分。
「「けいはんなラボ」という名前なんですよ。ここはほかにも研究施設が多いんです」(佐野さん)
なるほど。というわけで、けいはんなラボに到着。
こちらが、カゴヤ・ジャパン社長の北川貞大さん。カゴヤ創業から数えて4代目(!)にあたります。はんなりと、設備について説明してくださいます。
「けいはんなラボには20人くらいが在籍しています。常時いるのは昼間で6~7人。夜間は2人。1階には警備室件コントロールセンター。受電設備とUPS。非常用発電機は外付けです。発電機は外に置いています。屋上に置いているところも多いですが、建物の中に入れるとダクトで排気しなくてはいけない。将来の増設を考慮すると、外かな、と。建物全体は免震構造です」
なるほど。この土地を選んだ理由は?
「活断層がこの近くにないんですね。そして、標高が70メートルある。海抜70メートル。海からも遠い。斜面になっていて、勾配がある。地震と水害のリスクが少ないという判断です」
実は、この取材を行ったのは2011年1月中旬。東日本大震災の前なのですが、これまでの取材でもデータセンターのみなさんは必ず、地震対策をかなり真剣に考えていらっしゃいました。それは京都のカゴヤさんでも同じこと。
地震や水害を考えこの土地を選んだとのことですが、唯一、このあたりは雷が多い地域なんだそうです。
「建物自体は避雷針がありますし、万が一停電したとしてもすぐにUPSで電力を供給し続け、41秒後に発電機により電力供給する事ができます」
非常用発電機はガスタービン。灯油を燃料にして、いったん気化したものを動かします。燃料は地下にタンク。ここで30時間分の電気になる燃料を貯蓄しているそうです。都内のデータセンターと違い、スペース的にも恵まれていますね。