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マーク・ハード氏登壇、「ビッグデータの課題は、HadoopとExadataの連携ですべて解決」

Oracle OpenWolrd 2013の2日目の基調講演には、Oracle プレジデントのマーク・ハード氏が登場した。今回の60.000人という参加者数は、延べではなく「1人を1回だけ数えた数字だ」と言う。実数でこれだけの人が集まるのは、サンフランシスコで行われるカンファレンスイベントとしても最大規模だろう。

圧倒的な速さがコスト削減につながる

マーク・ハード氏
マーク・ハード氏

 今回のハード氏の講演では、新しい製品の話だけでなく、顧客の事例が紹介され、実際にビッグデータ活用で先行する各社が、どのように活用しているかがわかるものとなった。

 「現在、大きなトレンドがいくつかあります。60億ぐらいのデバイスがインターネットにつながっている。さらには、”Internet of Things”で、さまざまなモノがつながっる。たくさんのデバイスがつながれば、当然データも増える。とにかく膨大なデータが生まれています」(ハード氏)

 さらにソーシャルネットワークもトレンドの1つ。ハード氏がビジネススクールで教わった頃は、95%の顧客満足度を得れば、そのビジネスは成功だった。これは現在のIT技術がまだほとんどないかなり以前の話。そのとき企業の顧客との関係はプッシュ型で、顧客になんらかの問題が発生すれば、最終的には顧客と1対1で対処し問題を解決してきた。

 それがいまは、「顧客は問題解決の前に、Twitterなりでそのことについて全部つぶやいてしまう。それが、ブランドに大きな打撃を与えかねません」。

 そういった顧客にどう対処すればいいのか。そもそも、企業は誰を顧客として受け入れるべきなのか。それらを、ビッグデータの分析で選別する事態になっているのだ。

 また、子どもたちの世代が新たな顧客になる。いまの若い世代は、サービスレベルが高くないと満足しない。サービスが悪いと、すぐに他のサービスに移る。そういった新しい顧客に対応するのにも、ビッグデータの活用は欠かせない。

 このように、企業はビッグデータの活用をしなければならないが、一方でITの予算は削減しなければならない。無限にIT予算を使っていい会社はない。コスト削減しなければ、新しいことができないのが現実だ。なので、コストを下げることが、新たなビッグデータ活用には必要だ。

 初日にエリソンCEOが、インメモリーデータベースを発表した。これで100倍の高速化が図られる。「何かが100倍速くなり、処理の対象数が変わらなければ理論的にはコストは1/100になる」とハード氏。これは、速さが結果的にはコスト削減になる話。さらに、もう1つOraceが進めている、エンジニアードシステムによる垂直統合のソリューションもコスト削減に寄与する。

 「垂直統合のメリットは、Oracleが構成や管理をやること。そうすれば、顧客はそれをやらなくていい。そのぶんを、顧客自身のビジネスの研究開発に投資できます」(ハード氏)

 一連の発言は、昨年と同じものに聞こえるかもしれないとハード氏。しかし、これは意図してOracleは繰り返しているのだと。繰り返すことでその内容が正しいことを伝えると、ハード氏は言う。

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NTTドコモもソフトバンクもビッグデータ先進活用事例として紹介

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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