取り扱うRDBMS
本記事では、以下のRDBMSについて解説していきます。
・Oracle Database(以下、Oracle)
・PostgreSQL
・Postgres Plus Enterprise Edition(以下PPEE)
※PostgreSQLエンジンを使用し、Oracleとの高い互換性を持ったRDBMS。本記事ではPostgreSQLと異なる場合に記載。
・MySQL
・MariaDB
※MySQLのブランチであり、MySQLをベースに機能が強化されたRDBMS。本記事ではMySQLと異なる場合に記載。
構成
本記事では、RDBMS間での移行を題材にして解説していきます。移行は一般的に主に以下のようなフローで行われます。その中でもSQLが直接関係するステップ4、5、6、7、9(網掛けのステップ)について解説しています。
1 | 移行可否判断 | RDBMS変更のリスクを明らかにし、移行可否を判断 |
2 | システム構成移行 | クラスタ、認証サーバーなどのシステム構成を設計 |
3 | 異種RDBMS連携 | 複数のRDBMSを並行運用する際の連携方法を設計 |
4 | 定義移行 | 表などのオブジェクトを移行先に作成 |
5 | データ移行 | 移行元のデータを抽出し、移行先に挿入 |
6 | アプリケーション移行 | SQLなどを移行 |
7 | 移行評価 | トランザクションなど、RDBMS変更による影響を確認 |
8 | 運用移行 | 起動・停止、監視、バックアップなどの運用設定を移行 |
9 | SQLチューニング | 移行先の環境で性能を測定後、必要に応じて索引作成、SQL記述を変更 |
10 | データベースチューニング | パラメータなどを調整し、システムの構成を最適化 |