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【座談会】なぜ今、「スクラム」がホットなのか?日本最大のスクラムイベント「Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo」の実行委員に聞く


日本におけるアジャイル開発、特にスクラムへの取り組みはますます活発になり、大手SIerでの組織的な導入、ソーシャルゲーム業界での活用、新規の製品開発での取り組みなど、急速に事例が増えている。スクラムに高い関心が集まる中、2013年1月15日(火)~16日(水)に日本最大のスクラムイベント「Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013」(以下、SGT2013)が開催される。そこで、本イベントの実行委員に開催への想いや、セッションの見所などについて話を聞いた。(司会:EnterpriseZine編集部)

―今回、「Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013」を開催する目的について教えてください。

写真:「Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013」実行委員のメンバー

永瀬 実行委員長の永瀬です。従来の開発手法よりも、より良いソフトウェア開発のやり方があると思っていて、その一つがスクラムだと考えています。スクラムを普及するためには、去年、第1回目の「Scrum Gathering Tokyo」(以下、SGT)を開催しましたが、スクラム開発を学ぶ場、スクラム開発に携わる人達の交流の場を作り続けることが大事だと考え、今回も開催することになりました。

藤澤 ここ3~4年スクラムを利用していますが、それは、マネジメント・フレームワークとしてスクラムがすごく自分たちに適しているからです。スクラムから得ているものがたくさんあって、それを世の中の人に伝えていきたいと思っているので、実行委員となり開催に関わっています。

原田 ベトナムや中国のアジャイルコミュニティを見ていると、住んでいる場所も話す言葉も違う多様性のある人たちが積極的に交流して情報交換し、切磋琢磨しています。日本のイベントは国際的な交流が少ないと感じますので、海外スピーカーの講演や、各国のスクラムギャザリングや開発コミュニティとの連動がある「SGT2013」での会話は、きっと日本の色々な現場で役に立つと思います。

髙江洲 経験の有無に関わらずやる気や向上心を持った人たちが、もっと生き生きと仕事できる場を作りたいと常々思っていますが、スクラムがその助けになってくれました。もっと多くの人たちにスクラムを知ってもらい、よりよい仕事ができるようになって欲しい。今回のイベントがその一助になればいいと考えています。

高橋 スクラムを導入すると、チームの良くないところが見えるようになったり、ごまかしがきかなくなって進捗がはっきり分かるようになります。もちろん問題が明らかになると辛いですが、チームがだんだんチームとしてみんなでゴールに向けて一緒に働こうという雰囲気になってきます。そういう実例を沢山知ってもらいたいです。

―「SGT2013」のおすすめのセッションを教えてください。

川口 野中先生と平鍋さんの対談([2A-2]特別対談:野中郁次郎氏 ×平鍋健児氏)。もう一つは、ジム・コプリエンさん([1A-2]特別講演:Buy or Build: where did your agile come from)ですね。ジム・コプリエンさんには、何度も日本に来ていただいており、パターンやスクラムについてお話していただいていますが、研修以外の場で話を聞ける貴重な機会だと思います。さらに、組織や周りの人そしてマネジメントを変えていくという組織改革のテーマで、ユルゲン・アペロさんの話([1A-1]基調講演:Agile Management – Learning From Software Development)も楽しみにしています。

国内外のスクラム実践のパイオニアが多数集結し、「SGT2013」で講演を行う予定だ。
写真:左から、野中郁次郎氏、ジム・コプリエン氏、ユルゲン・アペロ氏

永瀬  「何年か先のスクラム仲間が増えるように熱いメッセージを送りたい」という思いから、2日目午前中の野中先生のセッションの裏ではありますが、([2C-1]講演:Scrum the Next Generation)というセッションを用意しました。仲間を見つけに来て、勇気をもらえるような場になることを願っています。こういうセッションがメインコンテンツになればいいなと考えており、そのための布石として実施を決定しました。

 2日目の午後のプロダクトオーナー向けのワークショップは2つともお勧めです。1つは角さんによるリーンキャンバスのワークショップ([2B-3]ワークショップ:The New New Product Development with Lean Canvas 角征典氏)。もう1つが、樽本さんによるデザイン思考に関するワークショップ ([2B-4]ワークショップ:POのための「デザイン思考」ブートキャンプ――2時間で”お財布”を再発明! 樽本徹也氏)。そこで得られた知見や経験は、翌日からすぐに使えるような内容になっています。個人的には、1日目の最後にある[1A-6]講演:達人に聞きたいホントのところがイチオシ。前回は、講演やワークショップが多く参加者同志が話す機会がほとんどなかったのですが、今回はギャザリングとして、異なる組織に属している人たちが集まって、情報交換や議論ができると思います。

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この記事の著者

吉羽 龍太郎(よしば りゅたろう)

Ryuzee.com /アジャイルコーチ
アジャイルコーチとして数年来大小様々な会社へのアジャイルな開発プロセスの導入や改善の支援、組織改革の支援等を行う。TIS、野村総合研究所を経て現職。 認定スクラムプロフェショナル(CSP) / 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO) / 認定スクラムマスター(CSM) / Microsoft MVP for Visual Studio ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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