SmartHRは、同社が運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR(スマートエイチアール)」にて、情報システム部門の担当者がSmartHR上からSaaSアカウントの管理ができる「ID管理」機能を8月より提供すると発表した。

ID管理機能は、APIなどで連携しているSaaSアカウントの管理をSmartHR上で行うことができ、従業員のアカウントの保有状況の可視化、アカウントの作成・削除をワンクリックで行える機能。労務管理業務を通じて更新される最新の従業員データと紐づけて一元管理することで、退職者のアカウントの削除漏れによるセキュリティリスクの低減や、手入力作業によるミスを防止するという。さらに、煩雑だったアカウントの棚卸し業務も効率化し、情報システム部門の負担を軽減するとのことだ。
ID管理機能の特徴は次のとおり。
SmartHRの従業員データを用いて、アカウントの作成・削除が効率化
外部サービスへのログイン不要で、SmartHR上に登録されている従業員データを基にSaaSアカウントを作成・削除できるという。事前に雇用形態や役職・部署で条件設定でき、従業員データの追加・更新に合わせて、ワンクリックで必要なアカウントの作成が可能。従業員の退職・異動が発生した際も、従業員データの更新と同時にSmartHR上からアカウントを削除できるという。従業員の退職後、一定期間アカウントを維持したい場合には、アカウント一覧から、個別に管理することも可能だとしている。
また、SmartHRの従業員データに基づいてアカウントが作成・削除されるため、部門間の依頼や各SaaSの管理画面での作業を省き、手入力ミスの防止・スムーズな運用にもつながるとのことだ。
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アカウントの保有状況を可視化し、一元管理
SaaSアカウントの保有状況の一覧を作成し、最新の従業員データと比較することで退職者のアカウント特定が容易になるという。アカウント状況をワンクリックで把握、棚卸しの際に生じていた手間を削減し、不要なアカウントを速やかに削除することでコスト削減にも貢献するとのことだ。退職後もアカウントへログインができる状態を放置するといった、セキュリティリスクも軽減できるとしている。
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また、同社はID管理機能の提供に先んじて、SmartHR上での連携に対応できる連携パートナーを募集しているとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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