Dynatraceは、従来のログ管理ソリューションが抱える課題の増加に対応すべく、AIを活用した新しいログ分析機能の提供を発表した。
従来のソリューションは、既存の監視ツールとは別に動作することが多く、運用上の非効率性を引き起こし、インシデント解決の遅延、コストの増加、セキュリティリスクの増大につながっていたという。Dynatraceは、強化されたログ分析機能と効率的なアプローチによって、これらの課題に対処するソリューションを提供するとのことだ。
Davis AIと統合
DynatraceのAIエンジンであるDavis AIは、ログの内容を即座に説明し、社内の様々なチームが複雑な分析作業を容易に行えるようにするとのこと。ユーザーは自然言語を使用してクエリを作成し、ダッシュボードを構築して、レポートを生成できるという。
- 自然言語インターフェース:洗練されたインターフェースにより、専門的なクエリ言語は不要に。また、直感的な検索やフィルタリング機能を通じてログ分析を全社に広げることが可能だという。これにより、多くのユーザーが大規模なトレーニングを受けることなくログデータにアクセスし、分析できるようになるとのこと
- OpenPipelineテクノロジー:取り込まれたログをKubernetes環境の詳細情報などの重要なITで、より迅速にデータの理解を深め、効果的な分析が可能に。また、ログは簡単にメトリクスやビジネスイベントへと変換でき、ダッシュボードや分析ツールとの統合を効率化して、リアルタイムでのインサイト取得が可能とのこと。標準的なテクノロジーを事前に処理することで、検索やフィルタリングも高速化され、重要なビジネスニーズにすばやく対応できるようになるとしている
- シンプルな新価格モデル:クエリを含む新たな価格体系により、年間コストをより正確に予測し、特にクエリ使用量が多いケースでログ管理の取り組みを迅速に拡大できるとのこと。これにより、コスト管理のためにクエリ使用量を手動で監視する必要がなくなるという
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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