フランスのOrange Business社と東芝欧州社は、フランスで初となる量子セキュア通信ネットワークサービスの商用利用をパリで提供開始した。
「Orange Quantum Defender」サ ービスは、東芝の量子鍵配送(Quantum Key Distribution:QKD)と耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography:PQC)を組み合わせ、多層防御した量子セキュア通信ネットワーク技術を利用しており、パリ市とその周辺を含むパリ大都市圏で商用利用可能だという。
東芝のQKD技術を活用し、Orange社がパリで商用提供している既存の光ファイバーネットワーク上で利用可能。ハードウェア方式のQKDと、ソフトウェア方式のPQCの両技術を多層防御的に組み合わせ、機密データを守ると同時に将来にわたる情報セキュリティも確保するとのことだ。QKDとPQCを組み合わせることで多層のセキュリティを享受でき、高度な安全性を確保したネットワークが提供されるとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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