NTTデータは、2025年度中に、同社データセンター上で構築するプライベートクラウド環境において、生成AI関連サービスを拡充予定だと発表した。
拡充予定のサービスは、生成AIの推論を社内ネットワークや限定的な環境内で完結させる設計だという。これにより顧客は、生成AIによるチャット応答、文書要約、コード生成を、データ主権を維持しつつ高いセキュリティ水準で高速に活用可能になるとしている。機微なデータは、国際基準に準拠したセキュリティ体制のもとで保護し、推論処理により業務への生成AI導入を加速させるとのことだ。
新たに拡充予定のサービスは下記のとおり。
- LITRON GA プライベートクラウド版:NTTデータの企業向け対話型AIシステム「LITRON GA」は、NTT独自開発の大規模言語モデル「tsuzumi」と連携して動作する。これまでパブリッククラウド上のユーザー専有環境で提供してきたが、同社データセンターのプライベートクラウド環境上で利用可能な「LITRON GAプライベートクラウド版」を提供開始予定。同サービスはプライベートクラウド環境に加え、顧客の自社データセンターなどオンプレミス環境でも利用でき、今後アップデートされる「tsuzumi 2」にも順次対応を予定している
- LLM as a Service:同社データセンターのプライベートクラウド環境上で、tsuzumiをはじめとしたLLMをAPI経由で安全かつ低遅延で提供する。外部クラウドを介さず閉域・限定ネットワーク内で完結するため、データ主権を維持しながら業務システムや社内アプリケーションからLLM APIを呼び出し、自社システムに生成AIを組み込める。同サービスはオープンソースLLMおよび今後アップデートされるtsuzumi 2にも順次対応を予定している

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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