フューチャーアーキテクトは、SBIホールディングスとの業務提携に関する基本合意に基づき、SBI地方創生バンキングシステムに提供する「次世代バンキングシステム」を、じもとホールディングス(以下、じもとHD)の連結子会社であるきらやか銀行、および仙台銀行に導入すると発表した。
次世代バンキングシステムは、フューチャーアーキテクトが地域金融機関の改革を支援してきた実績をもとに地域金融機関に求められるバンキングサービスを再定義し、ゼロベースで最適を追求したクラウド型基幹系業務システム。業務プロセスを整理し、最新テクノロジーの活用とともに勘定系機能をシンプルにしたアーキテクチャを採用していることが特徴だという。
すべてのバンキングサービスをAPIで提供できるため、制度変更や新しいサービスの拡充に柔軟かつスピーディに対応できるほか、銀行ごとに異なるビジネスルールや商品、サービスをルールエンジン化することで、主要機能プログラムに修正を加えることなく、新たなキャンペーンの展開や既存サービスの改修を短時間かつ低コストで実施できるとしている。
加えて、各システムに分散する顧客情報を一元化することで、リアルタイムデータを活用した経営分析や戦略立案が可能になり、店舗業務のデジタル化によって窓口専用端末が不要となるため、コスト削減と業務効率化に寄与するとのことだ。
今回の次世代バンキングシステムの導入は、2024年7月に本番稼働した福島銀行、2025年7月の島根銀行に続くもの。導入にあたっては、これまでのノウハウをベースに構築の効率化を図り、2028年度内の稼働を目指すという。フューチャーアーキテクトは、じもとHDのIT戦略パートナーとして次世代バンキングシステムをエンジンに、業務変革のスピードアップ、経営管理の高度化を推進し、地域創生につながるDXを実現すると述べている。
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