Cloudflareは2025年12月17日、年次レポート「Cloudflare Radar 2025 Year in Review」を発表した。同レポートは、2025年の全世界のインターネットに関するインサイト、トラフィックパターン、セキュリティトレンド、注目のインターネットサービスを調査したもの。
レポートによれば、世界のインターネットトラフィックは前年比19%増加。AI分野での急速な進化と機能拡張が見られる一方で、ポスト量子暗号が52%のインターネットトラフィックを保護し、セキュリティも向上したとのことだ。また、サイバー戦争も激化しており、過去最多となる25件を超える大規模DDoS攻撃が観測されている。AIボット領域では、Googleのクローラーボットが最大のインターネットトラフィック発生源となり、生成AI分野ではChatGPTが人気を維持。主要なインターネットサービスとしては、4年連続でGoogleとMetaが首位を守った。
さらに、サイバー犯罪者が市民団体や非営利団体を新たな攻撃対象とする傾向も確認。これにはユーザーデータの機密性や金銭的価値の高さが背景にあるとされている。加えて、観測された主要なインターネット障害のほぼ半数は各国政府の行動によるもので、ケーブル切断による障害は減少したものの、停電が原因の障害は倍増。インターネット速度と品質については欧州諸国がリードし、スペインが総合インターネット品質で世界首位となった。
なお、調査に用いられたデータはCloudflareが120ヵ国以上、330都市以上に展開するグローバルネットワークおよびパブリックDNSリゾルバーなどから集計・匿名化したものである。
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